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[世論ブリーフィング第98号] 4.27補欠選挙後の政局変化評価

カテゴリー
論評・イシューブリーフィング
発行日
2011年5月30日
関連プロジェクト
大統領の成功条件

[世論ブリーフィング第98号] EAI・YTN・中央日報・韓国リサーチ共同企画 5月定期世論バロメーター調査

1. 4.27補欠選挙後の政局変化 : 国民の期待に応えられなかった与野党の改革

2. 次期大統領選構図と次期候補支持率 : 支持率停滞、文在寅(ムン・ジェイン)氏への代替論は微弱

3. 現案分析 : 半額登録金/ソウル市住民投票/韓米FTA/在韓米軍枯葉剤事件


【4.27補欠選挙の評価と政局変化】国民の期待に応えられなかった改革

(1) 大統領の肯定評価下落傾向 : 49.8%(1月) → 44.6%(3月) → 35.1%(4月)→ 34.9%(5月)

- 公正社会への信頼が崩壊 「公正社会の基調、成果なし」66.3%、 「成果あり」22.1%

● 4.27補欠選挙の敗北を機に、大統領と政府・与党は減税基調の修正、利益分配制、年金基金の株主権行使など一連の改革性政策を打ち出し、最近「半額登録金」公約を争点化することで政局の反転を図ってきた。1月の調査で過半数に迫る49.8%の国政肯定評価を記録して以来、4.27補欠選挙後の4月調査では前月比9.5ポイント下落した35.1%、5月調査でも34.9%と下落傾向を示している。1月に比べ実に14.9ポイント下落した結果である(図1)。

● 一連の政局反転の努力にもかかわらず支持率が下落傾向を示しているのは、基本的に国民の民生経済の悪化に伴う経済状況への不満が現れたものと見ることができる(EAI <世論ブリーフィング>第94号)。より直接的には、現在釜山(プサン)貯蓄銀行の波紋が現政権層が関与した不法ロビー事件に拡大し、これまで大統領の国政支持率上昇を牽引してきた「公正社会」基調への信頼が急激に崩壊した結果と見られる。

● 昨年8.15慶祝辞を通じて李明博(イ・ミョンバク)大統領が掲げた政権後半期の公正社会実現基調に対し、世論は非常に肯定的に反応しており、それがこれまで大統領支持率の管理に有効だったのは事実である。しかし、今回の調査でこれに対する評価を尋ねた結果、成果があったという回答は22.1%(「非常に成果があった」2.2%、 「概ね成果があった」19.9%)にとどまったが、成果がなかったという回答は実に66.3%(「あまり成果がない」49.5%、 「全く成果がない」16.8%)にも達した。不明/無回答は11.7%となった(図2)。

【図1】大統領支持率、ハンナラ党・民主党支持率推移(%)

*資料: EAI・中央日報・YTN・韓国リサーチ世論バロメーター調査、3月調査からRDD世帯調査方式

【図2】公正社会基調及び成果評価(%)

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(1) 公正社会国政基調評価(%): 2010.9(2) 公正社会基調成果評価(%): 2011.5

(2) 政党支持率 : 民主党支持の上昇傾向にブレーキ、ハンナラ党・民主党の格差維持

ハンナラ党38.4% : 民主党22.2%(3月)→ ハンナラ党37.5% : 民主党32.1%(4月)→ ハンナラ党36.4% : 民主党30.0%(5月)

● 一方、政党支持率を見ると、ハンナラ党の支持率は36.4%で、先月の調査の37.5%に比べ1.1ポイント下落し、民主党は30.0%で、32.1%だった先月に比べ2.1ポイント減少した。両党とも支持率がやや下落する様相だった。3月の調査ではハンナラ党は38.4%、民主党の支持率は22.2%に過ぎなかった。4.27補欠選挙後、民主党の上昇傾向が顕著だったが、選挙後の民主党の支持率上昇傾向にブレーキがかかり、両党間の支持率逆転までは至っていない。

支持率停滞の原因 : 期待に応えられなかった4.27以降の与野党改革、10人中7人が「変わったものはない」

- ハンナラ党、「選挙前と変わらない」67.2%、 「改善」11.7%、 「悪化」14.9%

- 民主党、「選挙前と変わらない」67.6% 「改善」12.1%、 「悪化」12.6%

● まず、ハンナラ党の支持率が停滞ないしやや下落傾向に転じた。現在ハンナラ党は4.27補欠選挙後、指導部辞任および新指導部構成、党路線への左傾化を通じて党の支持基盤を改革しようと試みている。しかし、党改革のための組織整備および路線を巡る党内分断の深化により、有権者の政治的不信と政権への不満を完全に解消できていない。実際に4.27補欠選挙の前後の変化についてどう評価するか尋ねた結果、回答者の67.2%は「ハンナラ党は選挙前と変わらない」と答えた。「良くなった」という回答は11.7%、むしろさらに「悪くなった」という回答が14.9%となった。

【図4】4.27補欠選挙後のハンナラ党、民主党の変化評価(%)

● 一方、民主党に対する見方も決して良くはない。同じ質問に対し、民主党が4.27補欠選挙の「選挙前と変わらない」という回答が67.6%と圧倒的な一方、「選挙前より良くなった」という回答は12.1%、 「悪くなった」という回答は12.6%となった。昨年10月の全国委員会後、民主党が急激に左傾化し進歩路線を強化する方向に移動したことで、中道層からの支持率下落が発生したことがある。4.27補欠選挙の過程で孫鶴圭(ソン・ハクギュ)代表の中産層役割論が浮上し、選挙直後の4月調査で中道層からの民主党支持率上昇が顕著だった(EAI <世論ブリーフィング>第97号)。したがって、民主党としては選挙後、これらの層の中道・中産層の支持を確固たるものにするため、中道路線を強化し、既存の進歩支持層と中道支持層を包括できる論理と戦略の 마련が急務だった。

● 民主党の上昇傾向にブレーキがかかったのは、民主党が選挙後、中道層・中産層の支持を確固たるものにするアジェンダ及び政策開発、党改革案を 마련できず漂流した結果と見ることができる(EAI <世論ブリーフィング>第97号)。[図3](1)を見ると、4.27補欠選挙以前まで中道層でハンナラ党に遅れをとっていた民主党が、補欠選挙を機に中道層でハンナラ党を逆転したが、1ヶ月が経過した今回の5月調査では再び逆転されたことが分かった。中道層でハンナラ党は34.9%、民主党は32.9%を記録し、去る4月の調査時の、中道層で民主党(38.0%)がハンナラ党(34.1%)に対する優位を維持できなかった。

● 最近、孫代表が「古い進歩と対決する」という中道路線を強調する立場を表明してはいるが、これまで韓・EU FTA批准に対する与野党間の合意を民主党が覆すなど、民主党の理念的ポジションに対する混乱は依然として残っていると言える。[図3]の(2)で、理念的性向別の民主党支持層を見ると、今回の5月調査で進歩層と保守層では支持率の変化はなかったが、中道層でのみ、去る4月調査で38.0%まで上がった支持率が今回の調査では32.9%と6.1ポイントも低下したという点が、民主党の支持率下落が主に中道層・中産層の離脱から発生していることを示唆する結果である。

【図3】中道層での政党支持率変化及び理念性向別民主党支持率変化(%)

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(1) 中道層のハンナラ党と民主党支持率変化(2) 理念性向別民主党支持率変化

(3) 与野党改革のジレンマ

ハンナラ党への左傾化圧力は圧倒的、民主党は左傾化と中道・右傾化圧力の共存

● 現在ハンナラ党であれ、民主党であれ、有権者は両党が保守性向の政策よりも進歩性向および中道性向の政策を展開するよう圧力を示している。ハンナラ党の場合、今後「中道性向の政策を強化せよ」という世論が39.7%、「進歩性向の政策を展開すべきだ」という立場が36.5%である一方、「保守性向の政策を展開せよ」という立場は11.2%であり、不明または回答しなかった者が12.7%となった。中道、進歩性向の政策を展開すべきだという立場を合わせると76.2%となり、有権者は党の理念と政策の左傾化を強く望んでいる。ハンナラ党支持層でさえ中道政策選好が41.5%、進歩政策選好が35.1%、保守政策選好が14.5%となっており、党政策の理念的ポジションの画期的な変化に対する期待を満たすことは容易ではない見通しである。

● 民主党の場合も、「進歩性向の政策を強化せよ」という立場が39.8%、「中道性向の政策を強化すべきだ」という立場が35.8%と拮抗しており、「保守性向の政策を強化せよ」という世論は10.7%にとどまった。不明/無回答が13.9%だった。民主党が持続的に進歩路線を強調し左傾化の歩みを進めてきたことを考慮すると、中道性向や保守性向を強調する世論が過半数に達するのは負担となる要因である。先に4.27補欠選挙後、孫代表は本格的に中道への歩みを始めようとしているが、党内反発や野党連帯を図る進歩政党からの反発も少なくない。

● ハンナラ党の場合、現在保守的な立場にあるため、進歩政策選好が強くても中道政策選好が強くても、その程度は異なれど党改革の方向については左傾化が必要である点に異論を挟むことは難しい。しかし、民主党の場合は中道路線・進歩路線の間で方向を定めなければならない状況であるため、進歩路線のためには左傾化、中道路線のためには右傾化という相反する方向選択が避けられないため、党内路線転換を巡る抵抗がハンナラ党に比べて大きくなるしかない。孫代表および民主党の歩みが容易ではない理由である。

【図5】今後のハンナラ党および民主党の政策理念選好(%)

【図6】反ハンナラ党野党統合論の態度(%)

民主党の理念的ポジション設定と野党連帯の関数関係

● 民主党の理念的ポジションをさらに困難にしているのは、次期主要大統領選戦略の一つである民主連合に影響を与えるという点である。連合の対象である民主労働党、進歩新党、国民参与党の理念的位置が主に進歩に近いことから、連合のみを考慮するならば、事実民主党が理念的にさらに左へ移動することが有利だろう。しかし、この場合、中道層の反発により全体支持率下落につながる可能性が大きい。逆に中道への移動を明確にする場合、進歩支持層の離脱とともに、進歩性向の政党との連帯をより困難にする。

● 実際に民主党の理念的方向が定まっていない今回の調査で、ハンナラ党執権を防ぐために野党統合をすべきかという質問に対し、否定的な回答が1ヶ月で多く増えた。先月の調査では実に57.2%が野党統合に共感すると答えたが、今回の調査ではやや低下し51.9%にとどまった。特に進歩層で63.8%が統合に共感すると答えたが、中道層と保守層ではそれぞれ49.6%、47.0%しか野党統合に共感すると答えなかった。特に政党無党派層では共感しないという回答が4月の39.3%から5月は51.8%へと急増した。4.27以降、中道および無党派層の民主党および野党に対する期待が薄れたことを示している。

【次期大統領選構図と次期候補支持率】支持率の固定化?文在寅(ムン・ジェイン)氏への代替論は疑問...

(1) 次期大統領選支持率 : 朴槿恵(パク・クネ)、孫鶴圭(ソン・ハクギュ)支持率停滞、文在寅(ムン・ジェイン)氏 2.6%

- 5月単純支持率 : 朴槿恵 35.3% > 孫鶴圭 12.0% > 韓明淑 5.1% > 呉世勲 4.7% > 柳時敏 4.6%

【表1】次期大統領候補支持率変化(%)

** 金斗官(キム・ドゥグァン)慶南(キョンナム)知事は2011年1月より調査対象に含まれ、文在寅(ムン・ジェイン)理事長は2011年5月より追加

*** 1月調査はEAI・韓国リサーチ定期調査ではなく韓国リサーチ独自の調査結果である

**** 2011年3月調査より有線RDD方式調査

● 4.27補欠選挙後、大統領予備候補支持率に現れた変化は大きくなかった。5月調査での単純支持率だけを見ると、朴槿恵(パク・クネ)前代表が35.3%で依然として1位であり、去る4月調査で11.5%、今回の調査で12.0%の支持を受けた孫鶴圭(ソン・ハクギュ)代表が2位だった。4.27補欠選挙前まで8~10%を行き来し2位圏だった柳時敏(ユ・シミン)代表が4.7%で5位に後退した。この 자리を代わりに、韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相が5.1%で3位、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長が4.7%で4位、金文洙(キム・ムンス)ソウル市長が4.1%の支持を受け6位にとどまった。

● 柳時敏(ユ・シミン)代表の低迷により、親盧(親・盧武鉉)陣営の代替候補として注目されている文在寅(ムン・ジェイン)前秘書室長の場合、今回の調査に初めて含まれたが、単純支持率では鄭東泳(チョン・ドンヨン)元長官(3.0%)に次いで2.6%で、李会昌(イ・フェチャン)自由先進党前代表と共に8位にとどまった。しかし、本人の公式な意思表明前である時点での最初の調査で、鄭夢準(チョン・モンジュン)元ハンナラ党代表、金斗官(キム・ドゥグァン)現慶南(キョンナム)知事、李在五(イ・ジェオ)特任長官、鄭世均(チョン・セギュン)元代表などの支持率を上回っている点は注目に値する。ただし、まだ文在寅(ムン・ジェイン)氏への代替論が世論という一定の政治的基盤に基づいた構想であるとは言いがたいことが分かる。

(2) 陣営別候補適合度

- ハンナラ党候補適合度 : 朴槿恵 53.5%> 金文洙 10.5%> 呉世勲 9.0%> 鄭夢準 4.7%

- 野党単一候補適合度 : 孫鶴圭 36.1%> 柳時敏 8.4%> 鄭東泳 8.2%> 韓明淑 7.9%

● ハンナラ党候補者のみを抜き出し、ハンナラ党候補としての適合度を尋ねた結果を見ると、先月と大きな差はない。朴槿恵(パク・クネ)前代表が53.5%で依然として過半数以上の支持を受け、金文洙(キム・ムンス)知事が10.5%、呉世勲(オ・セフン)市長が9.0%で誤差範囲内で2位を争っている。最近、朴前代表の「影論」を提起し反転を模索する鄭夢準(チョン・モンジュン)前代表は4.7%にとどまり、ハンナラ党の大統領候補として大きな存在感を示せていない。

● ハンナラ党支持層では、朴前代表が64.7%、呉世勲(オ・セフン)市長11.3%、金文洙(キム・ムンス)知事7.9%、鄭夢準(チョン・モンジュン)代表5.9%の順で、朴前代表のより強い優位が維持されている。無党派層では、朴前代表が46.6%、金文洙知事9.4%、呉世勲市長が4.4%の順であり、回答を保留した回答者は31.8%となった。無党派層で朴前代表が過半数の支持を確保したわけではないが、相当先行している状況である。

[図7] ハンナラ党候補適合度 (%)

親盧(チュンノ) 인사の支持分散、単一化した場合、野党候補単一化の変数となりそう。

● 一方、野党候補のみを選んで汎民主単一候補としての適合度を尋ねた結果、孫代表が先月よりやや低下した36.1%で1位、柳時敏(ユ・シミン)代表は8.4%で一桁に落ち、鄭東泳(チョン・ドンヨン)前長官が8.2%で3位だった。その後に韓明淑(ハン・ミョンスク)7.9%、金斗官(キム・ドゥグァン)3.8%、文在寅(ムン・ジェイン)3.7%の順となった。一つの変数となりうるのは、柳時敏、韓明淑、金斗官、文在寅などの親盧 인사の支持を単純合算すると約24%の規模になるため、ポスト柳時敏親盧候補の擁立が野党競争の核心変数となりうるということである。文在寅代替論もこの点に着眼したものと見られる。

● 民生党支持層では44.9%が孫鶴圭(ソン・ハッキュ)代表を支持し、韓明淑前総理13.1%、鄭東泳前長官11.7%、柳時敏代表9.0%、金斗官知事6.0%、文在寅理事長2.9%の順だった。ただし無党派層では孫代表の支持率が26.3%、柳時敏7.6%、鄭東泳5.4%、韓明淑3.1%の順であり、回答を保留した回答者が45.5%にもなった。すなわち、無党派層の票心を動かす野党候補がいないことが、野党にとっては痛い打撃である。

[図8] 汎野党単一候補適合度 (%)

(3) 朴槿恵(パク・クネ)-孫鶴圭(ソン・ハッキュ)の2者仮想対決、差が縮まる:51.7%対37.1%、19.2%p差→14.6%p差

- 40代では孫氏優勢、20~30代/京畿(キョンギ)では誤差範囲内の接戦。中道層では朴氏優勢

● 与野党の現時点でのトップランナーである朴槿恵前代表と孫鶴圭代表の1対1仮想対決については、朴槿恵前代表が51.7%、孫鶴圭代表が37.1%で14.6%ポイントの差が見られた。先月の調査では朴前代表52.3%、孫鶴圭代表が33.1%で19.2%ポイントの差があったのに比べると、やや縮まった結果である。誤差範囲という点で絶対的な意味を与えることは難しいが、少なくとも朴前代表の支持率は横ばいで、4.27補欠選挙で野党トップランナーとして躍り出た孫代表の追撃構図が維持されている。

● 孫代表の場合、湖南(ホナム)、民主党支持層、進歩層で優勢であり、世代別に見ると今回の調査で初めて唯一40代で孫代表(45.4%)が朴前代表(44.7%)を誤差範囲内で上回る結果となった。京畿地域、20代、30代では支持率の差が一桁以内に縮まり、勝負になりうる地域と層として挙げられている。

● ただし、イデオロギー的に見ると進歩層では朴前代表が40.7%、孫鶴圭代表が48.6%で孫代表が優勢であったが、中道層では朴前代表が50.4%、孫代表が36.2%で朴前代表が先行している。保守層では朴前代表が63.4%、孫代表が31.9%で大きな差を見せている。

[表2] 層別大統領選1対1構図における候補選好度 (%)

【懸案分析】半額学費/ソウル市住民投票/韓米FTA/在韓米軍枯葉剤事件

(1) 半額学費 - 財政を考慮し慎重に推進 58.4%、政府支援は差等的に 69.2%

半額学費への態度、国政支持率に直接的な影響なし

● 最近の4.27以降、政局の転換を図る過程で、政府与党は前回の統一地方選挙時の公約であった半額学費公約を推進しようとしている。もちろん、与党内でも野党でも財政的な負担やポピュリズムへの懸念、あるいは真摯性への懸念から立場が分かれている。

● これに対し有権者はかなり現実主義的なアプローチをとっている。全国民の19.9%のみが財政赤字を覚悟しても積極的に推進すべきだと回答し、人気取り政策なので推進すべきでないという意見が18.4%、財政負担を考慮して制限的に実施すべきだという立場がなんと58.4%で多数を占めた。しかし、大学学費の負担を直接感じている20代でも、やはり現実論が優勢ではあるものの、財政赤字を負担してでも半額学費を直ちに推進すべきだという世論が30.2%で相対的に高かった。

● 大学学費を値下げする場合、そのための政府支援方式においても、値下げ幅を定めて政府が画一的に支援すべきだという立場は26.3%に過ぎず、大学の水準や財政、学生の成績や所得水準などの多様な基準を考慮して差等支援すべきだという立場が69.2%となった。最近一部の不振大学の問題が深刻だという認識が増えるにつれて、一律的な財政支援に対する批判的な世論が増加した結果と見られる。

[図9] 半額学費に対する立場 (%)

● 一方、政府与党の一部では4.27補欠選挙以降のレームダックを防ぎ、脆弱になった政権基盤を強化するための一環として、半額学費問題を提起している。しかし、実質的には半額学費に対する態度が国政支持率の上昇に直接寄与することは難しいと見られる。半額学費を積極的に推進すべきだという層での大統領肯定評価は33.3%、財政を考慮して慎重に推進すべきだという回答層では36.6%で大きな差はなく、人気取り政策なので反対すると答えた層でやや低い29.9%だが、全体的に誤差範囲内での差であった。

[図10] 半額学費に対する態度と大統領評価 (%)

(2) ソウル市住民投票のジレンマ:住民投票のフレーミング(framing)によって結果が変わりうる

無償給食の方法(範囲)を選択するフレームでは、選択的無償給食論に賛成が高いが、

賛否投票フレームでは、ソウル市の無償給食中断案に反対 58.1%

● 最近、ソウル市の無償給食反対のための住民投票署名が最低基準を超えたことを受け、今後の政局の導火線となる可能性が高まっている。これまで本研究チームの調査によれば[図11-(1)]で見られるように、無償給食を提供する対象や範囲において、野党が主張する普遍的な無償給食案(全ての学生が受益対象)よりも、ハンナラ党が提起した選択的な無償給食(所得水準に応じて差等適用)案を好む世論が優勢であると主張してきた(EAI世論ブリーフィング94号)。このような世論を考慮すると、住民投票が実現した場合、全面的な無償給食を主張してきた野党に不利になりうることを指摘してきた。

● しかし、実際の住民投票の結果を予測するためには、いくつかの追加的な考慮が必要である。特に、実際の住民投票の質問形式(フレーム)の問題が考慮されなければならないと考える。特定のイシューに対する有権者の考えは一次元的ではなく、次元や文脈、さらには質問の言葉遣いによって異なる結果が導き出されることもあるからである。言葉とは「ア」と「オ」で違うのが事実である。したがって、社会調査の場合(住民投票あるいは国民投票、世論調査を含む)、回答者に多義的な解釈の余地を減らし、言葉遣いの効果を減らすために、最も単純かつ中立的な言葉で一つの次元で回答者の考えを問うことが定石である。

● 住民投票発議署名が完了し、住民投票発議の条件が成熟しつつあるため、実際の住民投票の内容と質問フレームに注目する必要がある。本研究チームは、様々な世論調査で確認されているように、与野党間の争点となっている無償給食の「適用対象と方法」に関するフレームでは、ハンナラ党が強調する選択的給食論を好む世論が多数であったが、質問のフレームを変え、無償給食自体の必要性、あるいは現在進行中の無償給食案を継続するか否かの賛否フレームでは、世論の方向が大きく変わる可能性があるという仮説を立てることになった。

● なぜなら、一般論の次元で無償給食自体を反対する人はほとんどいないであろうし、したがって無償給食の賛否を問うフレームでは無償給食賛成世論が多数を占める可能性が高いからである。特に住民投票の場合、無償給食を提供する多様な方法論を提示し、その中から選択させる方式で進めることは難しいという点を考慮する必要がある。すなわち、無償給食の方法論のフレームではハンナラ党が、現在進行中の無償給食の賛否フレームでは野党が有利な結果が出る可能性があるという仮説に対する検証が必要である。

● これに着眼し、今回の5月調査で、もし住民投票に参加するならば「無償給食を中断すべきだというソウル市の案に賛成するか、反対するか?」という賛否フレームで尋ねた結果、予想通りソウル市の案に賛成するという世論が38.6%、ソウル市の案に反対するという回答が58.1%で過半数を超えた。ソウル市民のみを選んで見ると、賛成世論が42.8%、反対回答が54.2%で差は縮まっているものの、やはり反対するという世論が高い。結局、質問フレームによって相反する結果が導き出されうることを確認する。

● 実際に、ほとんどの住民投票/国民投票は、最も単純、簡潔な形式で調査を進めざるを得ず、したがって特定の案に対する賛否投票の形式で調査を進めている。例えば、「原発誘致に賛成か?反対か?」、「憲法改正をするか?しないか?」あるいは特定の憲法改正案への賛否投票は妥当だが、様々な憲法改正案の中から選択させる方式の住民/国民投票は適切ではないように思われる(住民発議投票の質問形式については、追加的な法理検討および実際の事例に対する追加的かつ深度のある確認が必要である)。

● 無償給食問題は、与野党の福祉路線と方法論的な違いが激しくぶつかり合っている問題であるだけでなく、次期大統領選挙の政局におけるイシュー競争で非常に重要な争いの領域である。今回の調査で、国民世論は多次元的であり、質問フレームによって左右されるという点が明らかになった。したがって、実際の住民投票が進行される場合、その過程で与野党、ソウル市対市教育庁/市議会間の激しい調査フレーミング争いが避けられず、この争いの結果が実際の投票結果を相当部分左右することを予告している。

[図11] 無償給食適用範囲に対する態度とソウル市無償給食反対案に対する選好度 (%)

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(1) 無償給食に対する態度(%) (2011.2)(2) ソウル市無償給食反対案賛否(%)

(3) 韓米FTA「速やかに批准せよ」 57.8%、賛成者のうち「今年内に処理すべき」 51.8%

● EAIが昨年から追跡している韓米FTA批准の是非について、速やかに批准せよという世論は依然として多数を形成している。韓米FTAを速やかに批准せよという主張に対して賛成するという世論が57.8%、反対するという世論が32.7%、不明/無回答が9.5%であった。

● 賛成する人々を対象に、いつ処理すべきか尋ねた結果、23.9%が6月の国会会期内に処理すべきだとし、今年2011年下半期までにはすべきだという立場が27.9%で、この二つを合わせると今年内に処理すべきだという立場は51.8%となる。これに対し、今回の政府任期内にすれば良いという立場が34.5%、次期政府でしなければならないという立場は8.8%で、韓米FTAを急ぐべきだという世論は高いものの、この批准時期については現政府内で行うべきだという立場と、それ以降に延期できるという立場が拮抗している。

● しかし、このような賛成世論は、2010年10月の調査で63.8%、2011年2月の調査で65.8%に比べてやや低下した数値である。最近、韓米FTA批准に対する賛成世論がやや減少したのは、4.27補欠選挙以降、政府与党の政治的影響力が弱まり、野党、特に民主党の影響力が増したことを反映すると同時に、最近の枯葉剤埋設事件により韓国国民の間で米国に対する不信感が強まったことも影響していると見られる。

● 実際、今回の調査で枯葉剤埋設事件について、在韓米軍が真相究明のために努力していると見る回答層では、韓米FTAを速やかに批准すべきだという立場が71.1%であったが、在韓米軍の努力が不十分だと見る層では、韓米FTA批准の立場が51.9%に低下した。

[図12] 韓米FTA速批准賛成世論の変化および枯葉剤に対する態度別韓米FTA態度 (%)

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(1) 韓米FTA速批准賛成比率の変化(%)(2) 枯葉剤に対する態度評価別韓米FTA態度(%)

(4) 在韓米軍枯葉剤真相究明努力不足 67.1%、韓米同盟支持低下

● 一方、1970年代に在韓米軍が国内駐屯地に枯葉剤など毒性物質を密かに埋設したという暴露が最近公開され、韓国国民の間で米国に対する不信と在韓米軍に対する批判的な態度が高まっている。「在韓米軍が枯葉剤埋設の真相究明努力をしていると見るか、そうでないと見るか」と尋ねた結果、在韓米軍の真相究明努力が不十分だという世論が高かった。「真相究明のために努力している」という肯定的な評価が30.2%であったのに対し、在韓米軍が「あまり努力していない、あるいは全くしていない」という回答が67.1%にもなった。

● このような不信は、韓米同盟全般に対する国民の支持を弱める要因として作用していると見られる。[図13-(2)]の望ましい韓米関係発展の方向性に関する質問結果で見られるように、2010年の天安艦、延坪島事件を経て、脱米自主的態度(米国から離れ自主外交を進める態度)は減少し、韓米同盟を強化する世論が着実に増加し、11月の調査ではほぼ過半数に迫る48.6%まで上昇した。しかし、今回の5月調査では、脱米自主的立場と現状維持すべきだという立場がそれぞれ23.8%、36.0%で2011年11月に比べて増加した一方、韓米同盟を強化すべきだという立場は48.6%から33.0%へと急減した。

● もちろん、このような変化は[図13-(1)]のように北朝鮮の脅威がやや緩和されることで現れる現象とも見ることができるが、[図14]で確認できるように、今回の枯葉剤埋設事件に対する国民の評価が、その後の望ましい韓米関係に対する評価に少なくない相互影響を及ぼしていることを確認できる。在韓米軍が真相究明のために努力していると肯定的に評価した層では、脱米自主外交11.1%、現状維持34.2%、同盟強化が42.8%であったが、在韓米軍の真相究明努力を不十分だと見た層では、自主外交30.0%、現状維持37.1%、同盟強化の立場が28.5%に達した。

[図13] 安保不安感の変化および望ましい韓米関係推進方向 (%)

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(1) 安保不安感の変化(2) 今後の望ましい韓米関係

[図14] 枯葉剤事件在韓米軍真相究明努力と韓米同盟に対する態度 (%)

*この本文は韓国語で書かれた原文を AI で翻訳したものです。一部の翻訳やニュアンスに誤りがある場合があります。

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