[世論ブリーフィング 第96号] 2011年 パワー政治家の信頼度・影響力調査
[世論ブリーフィング 第96号] EAI・YTN・中央日報・韓国リサーチ 共同企画 3月 定期世論バロメーター調査
1. パワー政治家の信頼度・影響力調査
2. 次期大統領選レース本格化か?
3. 日本の地震と韓国の原発安全性
4. 定期的な政治指標
【パワー政治家の信頼度・影響力調査】朴槿恵、影響力4位→2位、信頼度1位を維持
李明博、影響力1位、点数は6.36→6.25↓、信頼度は4位→2位に、点数は4.92→4.93
朴槿恵、影響力2位、信頼度1位、点数も影響力5.69→6.06上昇、信頼度5.40→5.68向上
● 2010年に続き、大統領と最も影響力があり、次期大統領候補として先行している政治家10人を選定し、全国の成人男女800人を対象に、彼らの影響力と信頼度についてそれぞれ0(非常に低い)~10点(非常に高い)の尺度(5点は中間)で評価させた。
● 調査結果、李明博大統領は影響力で6.25点で1位、信頼度では4.93点で2位にとどまった。2010年の調査当時、李明博大統領は影響力評価で6.36点で1位、信頼度評価で4.92点で4位だった。昨年と比較して影響力評価点数が0.11点低下し、信頼度は同水準を維持した。信頼度順位が上昇したのは、昨年の調査で強さを見せた呉世勲(オ・セフン)市長、金文洙(キム・ムンス)知事の信頼度低下に起因する側面が大きい。
● 一方、2010年の統一地方選挙直後の調査で、影響力において呉世勲市長、金文洙知事に押されて4位まで後退した朴槿恵(パク・クネ)前代表は、2011年の調査で影響力は6.06点で2位、信頼度は5.68点で不動の1位を守った。2010年の調査では影響力は5.69点で4位、信頼度では5.40点で金文洙知事と共に共同1位だった。朴前代表の場合、唯一影響力評価点数と信頼度点数が同時に上昇した。調査対象10人の政治家の中で唯一、高い影響力と強い信頼基盤を備えたリーダーシップとして評価されていることが分かる。
[表1] 2011年 パワー政治家の影響力・信頼度評価(点)
2010年の統一地方選挙で急浮上した呉世勲市長、金文洙知事、2011年は評価が悪化
野党候補者はほとんど信頼度点数が下落。韓明淑(ハン・ミョンスク)は後退、孫鶴圭(ソン・ハクキュ)、柳時敏(ユ・シミン)が角逐
● 2011年の調査で現れた最も大きな特徴は、何よりも2010年の調査で影響力、信頼度評価で急浮上した呉世勲市長、金文洙知事に対する評価が急激に悪化した点である。2010年の調査で影響力2位(5.82点)、信頼度共同1位(5.40点)に上がった金文洙知事は、2011年の調査で影響力4位(5.06点)、信頼度3位(4.69点)に後退した。一方、2010年の調査で影響力3位(5.79点)、信頼度3位(5.25点)に上がった呉世勲市長は、2011年の調査でも影響力は変わらず3位(5.26点)を維持したが、信頼度では4位(4.65点)に低下した。鄭夢準(チョン・モンジュン)前代表は影響力6位(4.39点)、信頼度7位(4.18点)で中下位にとどまっている。
● 野党候補者としては、孫鶴圭(ソン・ハクキュ)民主党代表と柳時敏(ユ・シミン)国民参与党代表が比較的高い評価を受けた。まず、昨年6月の調査当時、江原道に隠棲していた孫鶴圭代表は、昨年10月の党大会を通じて党代表に選出された後、今年の調査で影響力評価が上昇した。孫代表の影響力点数は2010年の調査では4.35点で7位にとどまったが、今回の調査では4.61点で5位に上昇した。信頼度点数は2010年の4.36点から今回の調査では4.20点とやや低下したが、順位では柳時敏代表と共に共同5位に上がり、前年に比べて2つ順位を上げた。最近党代表に就任した柳時敏代表は、影響力評価で2010年6位(4.55点)から2011年には7位(4.37点)に1つ順位を落とし、信頼度では2010年の4.63点から4.20点に低下したが、順位は5位を維持した。
● 一方、韓明淑(ハン・ミョンスク)前首相、李会昌(イ・フェチャン)自由先進党代表、鄭東泳(チョン・ドンヨン)議員は、次期大統領候補としては影響力と信頼度の評価で下位に分類される。2010年の統一地方選挙までは野党の次期候補として注目されていた韓前首相が、統一地方選挙後、影響力と信頼度の評価で遅れをとる様相だ。2010年の影響力調査では4.58点で5位、信頼度調査では4.50点で6位だったが、2011年の調査では影響力4.05点で8位、信頼度も4.06点で8位にとどまった。李会昌自由先進党代表は、2010年の調査に比べて影響力と信頼度の点数がやや改善されたものの、順位は昨年と同じ9位にとどまり、鄭東泳議員は最下位にとどまった。野党候補者の大多数が信頼度点数を低下させた点は注目に値する。これは、政府・与党に対する政治的な悪材料が野党支持率の上昇につながっていない現象を説明する要因となっている。
リーダーシップタイプ分類:朴前代表、唯一影響力に比例した信頼基盤を保有
李明博大統領、金文洙知事、呉世勲市長は影響力に比べ信頼度が低く、正当性が弱いパワー
孫鶴圭、柳時敏、鄭夢準など後発走者は依然として弱い存在感と低信頼のジレンマ
● 影響力点数と信頼度評価点数をクロスさせて、各政治家のリーダーシップに対する国民の評価をタイプ別に分類すると、影響力と信頼度が共に高い「強力なリーダーシップ」タイプ、影響力は大きいが信頼度が低く正当性の危機に弱い「リーダーシップ」タイプ、影響力は低いが信頼度は高い「道徳主義的リーダーシップ」タイプ、影響力と信頼度が共に低い「存在感の弱い脆弱なリーダーシップ」タイプに区分できる。
● 李明博大統領は2007年の大統領選挙候補時代には高い影響力と強力な信頼基盤を備えたタイプと評価されたが、就任後2009年からは影響力に比べて信頼を得られないリーダーシップと評価されてきた。朴前代表は2007年の調査以来、影響力と信頼度の両方で安定的に高い点数を維持してきた。韓国の政治家の中では珍しく、安定した信頼基盤を維持しているタイプに分類される[表2]。
● [図1]の2010年の調査結果では、呉世勲市長、金文洙知事が統一地方選挙勝利後、ハンナラ党支持層の期待を集め、朴前代表と共に強力な影響力と共に高い信頼を得ることもあった。しかし、1年後の2011年の調査では、呉世勲市長、金文洙知事の信頼度評価が急激に悪化し、影響力に比べて信頼度が低いリーダーシップタイプに分類される[図2]。
● これらを除いたほとんどの政治家は、影響力点数や信頼度点数が共に中間水準の5点に満たない評価を受け、影響力と信頼度の両方が低いタイプに属する。影響力の側面で、国民にリーダーとしての存在感も弱く、真正性への挑戦を受けるタイプである。孫鶴圭代表と柳時敏代表、鄭夢準前代表がその中で比較的高い影響力と信頼度を維持しており、韓明淑前首相、李会昌代表、鄭東泳議員は最下位グループとして評価される。
● 注目すべき点は、一般的にある政治家に対する影響力評価や信頼度認識は互いに比例する傾向を示しているという点である。政治家としてのパワーと正当性は、相互補完的な政治資産として活用すべきであることを意味する。影響力が弱く信頼される道徳主義的リーダーシップは現実では見つけにくく、逆に影響力は大きいが信頼度が弱いリーダーシップは真正性の危機に弱い。
[表2] 2007年~2011年 信頼・影響力点数および順位
[図1] 2010年 パワー政治家の影響力・信頼度評価(点)
[図2] 2011年 パワー政治家の影響力・信頼度評価(点)
【次期大統領選レース本格化か?】
大統領予備候補支持率と支持理由:朴36.9% > 柳10.6% > 呉8.1% > 韓6.4%
- 与党候補者は人物要因、野党候補者は理念要因が主な支持要因
● 3月の時点での大統領選挙予備候補支持率では、朴槿恵前代表が前月比0.9パーセントポイント上昇した36.9%で、最近党代表に選出された柳時敏国民参与党代表が10.6%で2位、呉世勲市長、韓明淑前首相がそれぞれ8.1%、6.4%で3位、4位だった。5位は金文洙知事で5.2%だった。
● 野党では、親盧(親盧武鉉)を標榜する国民参与党の党代表選出を契機に、親盧性向の候補者に対する支持率の上昇と、孫鶴圭代表の下落が目立つ。現在、柳時敏(3.4%p)、韓明淑(2.0%p)、金斗官(キム・ドゥグァン)知事(0.9%p)など親盧系人物の上昇が見られるものの、上昇が緩やかであることから、一時的なコンベンション効果(党大会効果)を超えて野党の地殻変動の可能性を占うには無理があると思われる。一方、孫代表の場合、今年の1月調査では6.8%だったが、2月調査では前月比3.2パーセントポイント下落した3.6%、今月は3.1%で、自由先進党代表の3.8%よりも後れを取り7位にとどまった。去年の10月の党代表選出前の支持率に戻った셈である。孫代表に続き、鄭夢準前代表(3.0%)、鄭東泳元長官(2.6%)、金斗官知事(2.0%)が続いた。
[表3] 次期大統領候補 支持率(%)
* 5月の調査は、統一地方選挙および安保認識調査のため、本調査を実施せず
** 李在五(イ・ジェオ)特任長官は9月から調査対象に含まれる
*** 金斗官(キム・ドゥグァン)慶南知事は2011年1月から調査対象に含まれる
**** 1月の調査はEAI・韓国リサーチの定期調査ではなく、韓国リサーチ独自の調査結果
● では、各予備候補の支持者がこれらの候補者を選んだ要因は何か?与党の次期候補者の支持者は「人物要因」、野党候補者の支持者の支持要因は主に「理念要因」が挙げられている。各支持候補者への支持要因を尋ねた結果、朴槿恵前代表支持者の44.2%、呉世勲市長支持者の50.1%、金文洙知事支持者の46.4%、李会昌(イ・フェチャン)自由先進党代表支持者の41.7%が「個人の能力と経歴」のような人物要因を挙げた回答が圧倒的に多かった。一方、野党支持者は主に理念要因を1位に、人物要因を挙げた回答が2位となった。柳時敏支持者の42.1%は理念要因、個人の能力を挙げた回答は22.8%にとどまった。一方、韓明淑支持者の39.0%が理念要因、33.7%が人物要因を挙げ、孫鶴圭代表支持者の中でも35.3%は候補者の理念を、34.8%が人物要因を挙げた。
● 所属政党や当選可能性などは、現在の支持候補選定における主な変数ではないことが分かった。しかし、現在大統領予備支持率が持続的に下落している孫鶴圭代表の場合、所属政党要因を挙げた回答が16.5%で、他の候補者に比べてかなり高い回答率を占めている。朴前代表の場合、当選可能性を考慮するという回答も12.3%で、他の候補者に比べて大勢論による便乗効果も一部確認されている。
[表4] 次期大統領候補 支持候補別の支持要因(%)
与野党構図下での候補適合度:浮動層が減り、大統領候補選好が動き始める
ハンナラ党候補適合度:朴槿恵55.0% > 呉世勲12.1% > 金文洙9.9% > 鄭夢準6.2%
ハンナラ党支持層では、朴槿恵57.8% > 呉世勲14.7% > 金文洙10.0% の順
● 政党に関係なく、次期予備候補として言及される政治家を選んでもらうこの質問方式では、主に政党要因よりも個人の人物要因による大統領支持率評価が相対的に高く作用していると見ることができる。しかし、野党は現在、野党候補単一化を通じて、与党候補対野党単一候補の対決構図で劣勢を覆そうとしている。
● 今年の1月調査結果と比較すると、大統領選挙まで1年を控えて、立場を決めかねている層が急激に減少し、次期大統領候補に対する選好を表明する割合が増加している。本格的に大統領候補に対する有権者の選好が動き始めたと見ることができる。与党候補者は現在、朴槿恵前代表への集中が顕著に現れており、野党においては孫鶴圭代表と柳時敏代表のうち、どちらか一方が野党単一候補の座をめぐって角逐している。
● まず、全回答者にハンナラ党の大統領候補として適した候補を尋ねた結果、2011年1月の調査では朴槿恵前代表を挙げた回答は41.5%で過半数に満たず、呉世勲市長6.5%、金文洙知事6.3%であり、いない、または分からないという回答も41.1%あった。しかし、2ヶ月後の3月の調査では、朴槿恵前代表への強い集中現象が現れる。朴前代表をハンナラ党候補として適していると回答した割合が過半数を超え55.0%となった。呉世勲市長12.1%、金文洙知事9.9%、鄭夢準前代表6.2%となった。いない/分からないという回答が大幅に減少し、既存の次期候補者の支持率全体を押し上げたものの、主に朴前代表の支持に集中したことが確認される。
[図3] ハンナラ党 大統領候補 適合度 選好(%)
● 朴前代表を挙げた回答を見ると、地域別では全地域で朴前代表を挙げた回答が最も多かったが、大邱/慶北が73.0%、忠清圏が60.6%、釜山・慶南が57.9%と高く、ソウル48.2%、仁川/京畿50.2%、光州/湖南53.2%であり、やはり首都圏と湖南で朴前代表に対する支持層が相対的に弱いことが分かった。
● 理念的に見ても、全階層でハンナラ党候補としては朴前代表を選好する回答が過半数を超えた。保守層で56.6%、中道層で57.8%、進歩層でも52.5%がハンナラ党候補としては朴前代表が最も適していると見た。
● 政党支持別に見ても、やはりハンナラ党支持層で朴前代表をハンナラ党候補として適していると答えた回答が57.8%で最も多く、呉世勲市長が14.7%、金文洙知事の支持が10.0%、鄭夢準前代表が5.8%を得た。無党派層では朴前代表を挙げた回答が51.8%、呉世勲市長を挙げた回答が9.4%、金文洙知事を挙げた回答が9.0%であり、いない、または分からないという回答が20.5%となった。
[表5] 階層別 ハンナラ党 大統領候補 適合度 選好(%)
野党単一候補 適合度:孫鶴圭21.1% > 柳時敏18.8% > 韓明淑11.9% の順
韓明淑前首相の支持層の動向と未決定層がキャスティングボートの役割を果たすだろう。
● 政党区分なく、現在言及されている次期大統領候補を全て挙げてもらった上で選んでもらう予備候補支持率調査では、3.1%で7位にとどまった孫鶴圭代表だが、野党単一候補適合度を調査した結果、回答者の21.1%が他の野党候補者を抑えて1位となった。支持候補選択要因でも確認できるように、孫鶴圭代表の場合も、最大野党の代表というプレミアムが作用していると見られる。
● 柳時敏参与党代表が18.8%の支持を受けて僅差で2位、大統領選レースからは退いている韓明淑前首相が11.9%で、政治的な底力を見せている。鄭東泳前代表が9.4%、鄭世均(チョン・セギュン)代表が2.0%であり、盧会燦(ノ・フェチャン)、李正姫(イ・ジョンヒ)代表などは2%にも満たなかった。
● 1月の調査で野党候補者のみを選んで野党単一候補としての適合度を尋ねた結果でも順位は同じだった。1月に比べて支持する候補者がいない、または分からないという回答は50.0%から30.5%に大幅に減少したが、これらの選択が特定の候補者に集中するのではなく、孫鶴圭、柳時敏、韓明淑、鄭東泳議員など次期野党候補者の支持率を均等に上昇させたことが分かった。
[図4] 野党 単一候補 適合度 選好(%)
● 野党単一候補適合度選好を階層別に見ると、まずソウル、湖南、大邱/慶北地域では孫鶴圭代表が優勢であり、大田/忠清、釜山/慶南地域では柳時敏代表が先行している。ソウルでは孫鶴圭代表23.4%、柳時敏代表が16.0%となった。光州/湖南では孫鶴圭代表24.1%、柳時敏代表8.6%となった。大邱・慶北では孫鶴圭代表24.4%、柳時敏代表21.2%で孫代表が僅かに先行した。京畿/仁川ではそれぞれ19.8%、20.6%で同程度だった。大田/忠清圏では逆に孫代表15.8%、柳時敏代表21.0%、釜山/慶南では孫代表19.6%、柳時敏代表25.1%で柳代表が優勢だった。
● イデオロギー傾向別に見ると、保守層ではソン代表の選好が23.7%、ユ・シミン代表が17.4%、中道層ではソン・ハッキュ代表が20.7%、ユ・シミン代表が18.8%でソン代表が有利であり、進歩層ではソン代表19.6%、ユ・シミン代表が24.7%で優位に立った。
● 政党支持別では、民主党支持層の26.5%がソン・ハッキュ代表を支持し、19.4%のみがユ・シミン代表を支持することが分かった。その他の小政党支持層や無党派層では、逆にユ・シミン代表の支持がソン・ハッキュ代表の支持を上回っている。
● ソン・ハッキュ代表は、ソウル及び湖南など民主党支持層の支持を基盤としており、ユ・シミン代表は忠清/釜山/慶南地域の支持及びイデオロギー的な進歩層、小規模進歩政党で有利な状況にある。しかし、現在の両者の支持規模は全体的に拮抗している状況である。大統領選挙レースから一歩退きながらも、野党統一候補として11.9%の支持を受けているハン・ミョンスク支持層と、28.4%に達する未決定層(なし/不明)の動向が、今後の野党候補統一の行方を左右すると展望される。
[表6] 階層別野党統一候補適合度選好 (%)
【主要懸案】- 日本地震事態と原発の安全性
● 3月11日に発生したマグニチュード9.0の大地震とそれに続く津波により、日本で莫大な財産被害及び人命被害はもちろん、原発の爆発などが相次ぎ、国内外に及ぼす波及効果に対する関心が集まっている。
● 何よりも、日本の地震と津波被害が韓国経済に及ぼす悪影響への懸念が大きくなっており、日本の原発の危険性が露呈したことで、韓国でも原発の安全性への懸念が高まっている。また、韓国では高い反日感情を考慮すると、前例のない人道的支援の雰囲気が形成されている。
● このことにより、日韓関係に新たな転機が訪れるのではないかという楽観論が台頭する一方、今回の地震事態の収拾の最中にも、24日に日本の独島領有権を主張する中学校社会科教科書の検定発表が出され、日本地震義援金募集に対する批判論が提起されている。
日本大地震が韓国経済に及ぼす影響
肯定的効果 33.7%、まあまあ 22.8%、否定的効果 41.4%、高学歴/若年層は悲観的
● まず、日本大地震と原発が韓国経済に及ぼす影響については、国内でも相反する見通しが出ている。一方では<韓国経済研究院>の発表のように、日本産業生産の減少が代替効果をもたらし、韓国の輸出増加につながるという見通しが提起されているが、日本部品産業の部品供給の支障が長期化すれば、日本部品産業に依存度の高い韓国企業も生産支障が避けられないという指摘も提起されている。また、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの3月24日の発表のように、日本地震事態が世界経済に及ぼす影響は限定的であるという見通しも提起されている。
● 日本地震の余波が韓国経済に及ぼす影響について、韓国国民の世論は概して懸念の声が高い。「肯定的な影響を及ぼすだろう」という回答が33.7%(非常に肯定的 6.3%、概して肯定的 27.4%)、「まあまあ」という回答は22.8%、「否定的な影響を及ぼすだろう」という回答は41.4%(概して否定的 34.1%、非常に否定的 7.3%)となった。「不明/無回答」は2.1%となった。全体的に否定的な影響を懸念する声が多かったが、肯定的な影響を及ぼすだろうという回答も少なくなかった。
● 注目すべき点は、世代別、学歴別で認識の違いがあるという点であり、否定的な影響を懸念する声は若い世代、高学歴層ほど大きかった。20代では「否定的な影響を及ぼすだろう」という回答が54.8%、30代では49.2%と過半数に達したが、40代では38.3%、50代では32.2%、60代以上では31.6%に過ぎなかった。学歴別でも、中学卒以下の層では否定的な影響を懸念する世論は31.4%に過ぎなかったが、高校卒層では36.5%、大学卒以上層では47.1%と、明確な認識の差を見せた。
[図5] 日本大地震が韓国経済に及ぼす影響 (%)
* 不明/無回答は表記しない
[図6] 世代別、学歴別 日本地震が韓国経済に及ぼす影響認識:否定的な見通し割合 (%)
日本地震支援義援金募集への共感は高いが、日韓関係の見通しは保留的
「日本地震被害救護義援金及び政府支援」への共感 76.4%
● 現在、日本地震被害を支援するための義援金募集と政府の救助隊派遣については、日本の独島領有権主張教科書検討のニュースの後も、共感するという声が高かった。「非常に共感する」という意見が30.0%、「概して共感する」という意見が46.4%で、実に76.4%が肯定的に評価した。一方、「あまり共感しない」という意見は17.7%、「全く共感しない」という意見は5.4%で、否定的な回答は23.0%に留まった。日本政府の対外政策とは別に、人道的支援に対する共感の声は全階層で均等に高かった。
[図7] 韓国での日本地震義援金募集及び政府の人員派遣に対する共感度 (%)
* 不明/無回答は表記しない
日韓関係
「悪化または現状維持」 24.4%、 「短期的には好転、長期的には元通り」 49.5%、 「長期的によくなるだろう」 24.6%
● しかし、今後の日韓関係については、やや悲観的な見通しが大きい。「今後日韓関係が『今より悪化するだろう』という見通しは2.3%」、「これまでと同様だろう」という回答も22.1%で、24.4%は悪化するか、良くならないという悲観的な見通しを示した。一方、過半数に近い49.5%の回答者は、「当面は良くなるだろうが、時間が経てば今と同様になるだろう」という慎重な態度を示し、24.6%のみが「長期的にも良くなるだろう」という楽観的な回答をした。全体的に慎重論が均等に高い中で、世代別、学歴別で意見の差が確認される。
● 20代では、今後の日韓関係が「悪化するか、今と同様になるだろう」という悲観論が28.0%、「短期的には改善されるが、長期的には元通りになるだろう」という慎重論が56.2%、「長期的にも良くなるだろう」という楽観論は15.8%に留まった。30代では悲観論が20.4%、慎重論が56.0%、楽観論が23.0%であり、40代では悲観論26.2%、慎重論が53.1%、楽観論が20.1%となった。しかし、50代の場合、悲観論が28.0%、慎重論も38.9%と低い一方、楽観論は33.0%と相対的に高かった。60代以上でも悲観論は20.0%、慎重論は41.6%であったが、楽観的な見通しは32.5%となった。
● 学歴別に見ると、低学歴層で悲観論が多く、32.2%が悪化するか、今と変わらないだろうと見通し、短期的には良くなるが長期的には元通りになるだろうという慎重論が35.4%、長期的によくなるだろうという楽観論は25.1%に過ぎなかった。高校卒層では、悲観論が21.0%が悲観的な見通しを、54.2%が慎重な見通しを示し、楽観的な見通しはやはり24.8%の水準に留まった。大学卒以上層では、悲観的な見通しは24.1%の水準であり、慎重論が51.5%、楽観論は24.2%の水準であった。学歴が低いほど強い悲観論が、学歴が高いほど慎重論が優勢な様相を示している。
[図8] 日韓関係の見通し (%)
* 不明/無回答は表記しない
韓国の原発は安全か? 「安全だ」 41.1% 対 「安全でない」 52.1%
「韓国の原発は安全だ」 MB支持層 50.3% 対 MB批判層 32.5%
● 最近、李明博(イ・ミョンバク)大統領が韓国原発の安全性に対して強い自信を示したにもかかわらず、韓国原発の安全性を見守る国民の視線は懸念が大きい。韓国原子力発電所が安全だという世論は41.1%(非常に安全 2.4%、概して安全 38.7%)に留まったが、安全でないという回答は過半数の52.1%(あまり安全でない 43.4%、全く安全でない 8.8%)となった。
● 注目すべき点は、韓国原発の安全性に対する評価は現政権の態度によって大きく分かれており、大統領の国政運営に肯定的な支持層では50.3%が安全だと回答し、39.7%のみが安全でないという立場であった。一方、国政運営に否定的な不信層では32.5%のみが韓国原発が安全だと回答し、実に63.2%が不安だと回答した。
● 現政権下で、米国産牛肉輸入、天安艦沈没事件など国家安全保障及び主要懸案に対し、政府に対する極端な対立が国論の分裂と社会的な対立を深化させてきたが、原発問題も専門家集団の評価や政府の公式見解とは無関係に、政治的な争点化される可能性が大きい。原発の安全管理体制に対する総合的な点検及び補完策を立て、それを土台に国民の不信を解消するための多方面的なコミュニケーション及び説得作業が急がれると評価される。
[図9] 韓国原発安全性評価 (%)
【主要政治指標】
[大統領国政支持率] 3月 44.6% 前月比 0.4%ポイント下落
[政党支持率] Ханнаラ党 38.4%、民主党は 22.2%
● 3月の大統領国政支持率は、前月比0.4%ポイント下落した44.6%で、2月以降、国政支持率は停滞状態に留まっている。アデン湾救出作戦などにより年初に上昇した国政支持率が、最近の口蹄疫パニック、全世帯難、物価不安など民生懸案や最近の軍非理事件要因が加わり、支持率の伸び悩みとなっている。
● 3月の調査で、ハンナラ党38.4%、民主党支持率は22.2%で、支持率の差は16.2%ポイントとなり、2月の調査に比べてやや縮小したものの、2010年6月の統一地方選挙で野党が善戦し3.7%ポイントまで縮まった両党間の支持率の差は、その後持続的に拡大し始め、2010年下半期以降、両党間の格差は拡大する様相を見せている。一方では、延坪島砲撃事件以降、民主党の対北朝鮮安保政策と異なる対北朝鮮強硬世論が高まり、他方では民主党が普遍的無償福祉論など急激な左傾化を進めることで、中道層の離脱が少なくないものと推測される。
[図10] 大統領国政支持率の変化 (%)
* 1月の調査はEAI・韓国リサーチ定期調査ではなく、韓国リサーチ独自の調査結果である
中道層におけるハンナラ党支持 29.2%(11月)→33.5(12月)→39.6%(1月)→37.4%(2月)
延坪島砲撃及び民主党の左傾化以降、中道層での支持縮小
● 実際に中道層における政党支持パターンを見ると、2010年は11月前後までは、イデオロギー的な中道層でハンナラ党と対等な競争を繰り広げていたが、その後11月の延坪島砲撃事件と民主党の左傾化以降、中道層でハンナラ党に支持が偏る現象が現れ、その幅が徐々に大きくなっている。
● 11月以降の中道層におけるハンナラ党の支持は、29.2%(11月)→33.5(12月)→39.6%(1月)→37.4%(2月)→34.3%(3月)と安定的に30%台半ばを維持しているが、一方、民主党の場合は逆に29.0%(11月)→28.5%(12月)→29.3%(1月)と停滞し、2月の調査では中道層での民主党支持率が21.7%水準まで下落し、3月の調査でも21.9%水準に留まっている。
[図11] 中道層における与野党支持率格差の変化(2010年6月~2011年3月)(%)
[表7] 政党支持率変動(2010年3月~2011年2月)(%)
* 支持政党なし、不明/無回答を合わせた値
** 2010年3月~5月までは、ハン・ワロップ新党(平和民主党)、シム・デピョン新党(国民中心連合)を項目に含めて表記。その他に含めて表記。
*** 2011年1月の調査では質問せず。
**** 1月の調査はEAI・韓国リサーチ定期調査ではなく、韓国リサーチ独自の調査結果である
*この本文は韓国語で書かれた原文を AI で翻訳したものです。一部の翻訳やニュアンスに誤りがある場合があります。