[世論ブリーフィング No.87] 7.28補欠選挙における中間評価論 vs. 地域候補論の拮抗
EAI・韓国リサーチ 7月世論調査共同企画
安保への不安感依然、韓米軍事訓練への支持は高い
7.28補欠選挙の中間評価論が後退 「地域候補を選ぶ選挙 51.2% vs. 中間評価 44.8%」
2009年 4.29補欠選挙では地域候補を選ぶ選挙 42.6% vs. 中間評価 50.6%
[図1] 補欠選挙の性格認識の変化:2009年 4.29補欠選挙と2010年 7.28補欠選挙 (%)
ハンナラ党の惨敗に終わった6.2地方選挙後初めて行われる7.28補欠選挙を前に、野党は6.2地方選挙に続き中間評価論と候補者単一化で政局主導権を維持しようとしており、与党は徹底的に地域候補論と地方政府牽制論を掲げ、政局の反転を図っている。
2009年4月29日に実施された仁川富平、蔚山北区、全北全州2区、慶北慶州市など5つの国会議員補欠選挙で、民主党が3議席、進歩新党が1議席、無所属が1議席を獲得し、10月28日の国会議員補欠選挙でも民主党は京畿2議席と忠北曽坪で1議席を獲得し、ハンナラ党は江原江陵と慶南梁山で2議席を確保した。特に慶南梁山での勝利も、当時の与党代表であった朴熙太現国会議長が、無名に近かった民主党の新人・宋寅培候補に辛うじて勝利したという内容で、実質的には敗北した選挙であったという評価が支配的であった。補欠選挙であったが、選挙結果は現政府に対する中間評価であったという評価が支配的であった。実際に2009年4月29日に東アジア研究院(EAI)と韓国リサーチが共同で実施した3月定期調査で、4月の補欠選挙の性格を尋ねた結果、全国800名のうち50.6%は政権に対する中間評価だと回答し、42.6%は地域候補を選ぶ選挙だと回答し、中間評価論に若干重きが置かれていた。
7.28地方選挙の4日前の7月24日に実施した今回の調査では、地域候補を選ぶ選挙だという回答が51.2%で過半数を超え、現政府に対する中間評価だという回答は44.8%となった。両者の立場が拮抗している状況である。ただし、ハンナラ党が掲げる地域候補論は、1年前の4.29補欠選挙に比べて8.6%ポイント上昇した一方、中間評価論は5.8%ポイント下落し、重きが反対方向に移動したことがわかる。
ハンナラ党支持層、無党派層で中間評価への感情が急減
[図2] 政党支持層別中間評価論支持率 (%)
特に政党支持層別に中間評価論に同意する割合を見ると、4.29補欠選挙当時、民主党支持層で59.2%、無党派層で50.0%、特にハンナラ党支持層でも42.6%であり、補欠選挙ではあったが全国的に政権審判論の基盤が広かった。しかし、今回の調査では民主党支持層では60.1%で政権審判論の雰囲気が維持されている一方、ハンナラ党支持層では29.5%、支持政党がない無党派層では35.8%のみが政権審判論に同調している。
当時と比較してハンナラ党支持層は停滞している一方、民主党支持層が拡大し、全体的に中間評価論の雰囲気が大きく減少したわけではない。特定の支持傾向がない無党派層で政権審判論よりも地域候補論に同意する割合が高いことは、野党にとって不利な要因とみられる。ただし、このような調査結果は全国的な雰囲気を表すものであり、補欠選挙が行われる該当地域の感情と必ずしも一致するわけではなく、補欠選挙の場合、無党派層よりも主に組織化された政党支持層の投票によって勝敗が決まるという点を考慮すると、選挙結果を容易に予測することはできない。
ただし、全体的な雰囲気が該当地域にも適用されると仮定した場合、ハンナラ党は選挙当日、ハンナラ党支持層はもちろん、無党派層の投票率を高めることに注力する必要があり、民主党は支持層の投票結束をどれだけ引き出せるかによって勝負が決まるものとみられる。
天安艦直後の安保不安の鈍化
59.6%は依然として「不安だ」
[図1] 安保体感度の変化:「不安だ」という回答割合(2009年3月-2010年7月、単位%)
天安艦事件に対する民官合同調査委員会の「北朝鮮の仕業」という公式発表(5月20日)と大統領の戦争記念館での談話を機に、政府の大北強硬路線が敷かれ、それに対して北朝鮮が激しい反応を示して反発したことで、国民の安保への不安感は持続的に高まってきた。2009年初頭の北朝鮮の長距離ロケット発射実験(4月5日)、2回目の核実験(5月25日)後、玄貞恩会長の訪朝と米国に抑留されていた2人の記者の釈放を機に、2009年8月の調査では安保に不安を感じる回答者が24.9%まで低下したことがあった。天安艦事件から1ヶ月後に行われた2010年4月の調査では、安保が不安だという回答が66.8%で、2000年代以降で最も高い数値となった。5月20日の政府発表直後、南北の緊張した対立の中で実施された5月の調査では、なんと75.4%の国民が安保への不安を感じていると回答した。
しかし、2010年7月の定期調査では、この安保への不安感はやや鈍化し59.6%を記録した。天安艦事件が南北間の攻防から国連安保理、ARFなどの国際舞台での争点へと移行するにつれて、国民が感じる南北衝突への懸念がやや緩和されたと見ることができる。しかし、安保が不安だという回答が過半数を大きく超えており、2009年の調査の場合、北朝鮮の核実験後に高まった安保不安感(59.2%)の水準に達していることを考慮すると、調査結果が絶対的な意味では決して低い数値とは言えない。
安保不安感、韓米合同訓練および韓米同盟への支持強化効果
61.6%が韓米大規模合同訓練を肯定評価、対北朝鮮警告および北朝鮮の脅威抑止効果
安保への高い不安感は、韓米同盟および最近行われている、韓米両国が空母まで動員して実施している合同訓練などへの肯定的な世論につながっている。
[図2] 韓米大規模合同訓練に対する態度(単位%)
まず、天安艦事件に対する北朝鮮への警告と抑止力の誇示のために、韓米両国が5月25日から28日まで東海(トンヘ)で実施している大規模合同訓練への関心が高まっている中で、国民は訓練の趣旨に共感する世論が多数を占めている。対北朝鮮警告および抑止力を強化するという観点から肯定的だという回答が61.6%である一方、南北関係や中国を刺激する可能性があるため否定的だという世論は34.7%に過ぎなかった。特にイデオロギー的な保守層では肯定的な世論が74.9%と非常に高く、中道層の回答者でも61.1%が肯定的な評価をした。ただし、イデオロギー的な進歩層では肯定的な世論は42.6%と相対的に低く、否定的な認識が55.9%で過半数を超えたなど、保守および中道層の回答者とは異なる認識を示している。
望ましい韓米関係:韓米同盟強化 43.2%、現状維持 30.4%、脱米自主外交 23.7%
相対的に安保不安感が低かった時期である1月の調査時に、望ましい韓米関係の方向性について尋ねた結果と比較して、現在の調査結果を比較すると、安保不安感が大きくなるにつれて韓米同盟への期待が大きくなり、自主外交への支持が減少している。
1月の調査だけでも、同盟強化に力を入れるべきだという立場は多数の世論ではあったものの、34.7%に留まり、33.6%は中道的あるいは現状維持レベルの政策を好むと答えた。1月の調査で脱米自主外交を支持する立場は30.8%で、韓米同盟強化の立場や現状維持の立場を持つ回答者と似た分布を示した。しかし、今回の7月の調査結果はこれと対照的である。韓米同盟を強化すべきだという立場(43.2%)が、中道的に現状維持すべきだという立場(30.4%)や、米国一辺倒から脱して自主的な外交を展開すべきだという立場(23.7%)を上回っている。
[図3] 望ましい韓米関係の路線回答割合(2010年1月-2010年7月、単位%)
MB支持率、6月に急減後横ばい、民主党支持上昇
MB支持率の変化、5月天安艦発表 52.0% → 6月地方選挙敗北 43.0% → 7月 44.3%
中間層支持上昇、民間人査察および親李派の対立にもかかわらず横ばいへ
[図1] 大統領支持率の変化 (%)
6.2地方選挙敗北後急減した大統領支持率は横ばいへと転じた。先月5月23日の天安艦に関する国民談話後、選挙直前まで天安艦効果を十分に享受し、52.0%で2009年2月の定期調査開始以来初めて50%を突破した。しかし、6.2地方選挙で与党ハンナラ党が大きく敗北して以来、6月26日の調査で李明博(イ・ミョンバク)大統領の支持率は43.0%と9.0%ポイント減少した。今回の調査では44.3%を記録し、ひとまず下落局面からは脱したとみられる。
先月の6月調査では、地方選挙を経て保守層の高い支持結集にもかかわらず、中間層と進歩層での支持離脱が深刻であることが示された。7月の調査でも全体的には同様のパターンが維持された。ただし、中間層では6月調査の37.8%に比べ4.5%ポイント上昇した42.3%となり、支持率の堅調な横ばいを支えた点に注目する必要がある。
特に今回の調査では、民間人査察波紋を巡る親李派の内部対立、姜容錫(カン・ヨンソク)議員のセクハラ発言波紋など、少なくない悪材料があった時期であるという点で、支持率のさらなる下落を相殺した要因に注目が集まる。今後、より経験的な検証が必要であるが、保守層では天安艦事件後、7月26日から28日にかけて大規模に実施されている韓米合同訓練など、安保ドライブが集結効果を維持しているものとみられる。今回支持率が上昇した中間層については、6.2地方選挙後、政府が国政収拾の方向性を親庶民、疎通、未来準備へと絞り込み、実際のキャピタル会社(高利貸し会社)の利子に対する叱責のように、庶民の感情を直接刺激できる庶民的な行動が支持率上昇に作用したのではないか、関心を持って見守る必要がある。
[図2] イデオロギー性向別大統領支持率の変化 (%)
ハンナラ党 34.4% vs. 民主党支持 30.7%、40代のUターン持続
2009年盧元大統領死去の局面以降、最も接近
[図3] ビッグ2政党支持率および無党派層の割合の変化:1月~7月 (%)
前回の地方選挙を経て民主党の上昇傾向はやや鈍化したものの、先月27.1%に比べ3.6%ポイント上昇した30.7%を記録し、現政権発足以来初めて30%台に突入した。一方、ハンナラ党は前回の調査で33.8%から0.6%ポイント上昇したに留まった34.4%となった。盧元大統領死去直後、両党間の差が最も縮まった2009年6月5日のEAI調査時点(ハンナラ党22.7%、民主党22.3%)以来、最も接近した水準である。当時の支持率の縮小がハンナラ党支持率の下落による結果であるとすれば、現在の支持率の接戦は民主党の支持上昇が大きく寄与しているという点で違いがある。
先月の6月調査に続き、今回の7月調査でも民主党の強勢層である20代、30代はもちろん、40代でも民主党優位が維持された。20代ではハンナラ党支持率が16.3%、民主党支持率は47.3%で支持差が拡大しており、30代ではハンナラ党が22.2%、民主党が32.8%となった。40代ではハンナラ党が27.6%、民主党が32.8%の支持率を記録した。ハンナラ党は50代以上で56.0%の高い支持を受け、民主党は18.9%の支持に留まった。先月の調査でも40代の場合、ハンナラ党支持率が27.8%、民主党31.4%で民主党が支持率逆転を記録したことがある。
[表1] 世代別両党支持率の変化 (%)
[表2] 政党支持率の変動(2010年1月~7月)(%)
* 2009年12月調査で初めて質問
** 支持政党なし、不明/無回答を合わせた値
*** 1月14日調査は定期調査ではなくEAI・毎日経済共同政治懸案調査(1,002名)の結果である
**** 親朴連帯は2010年2月未来希望連帯に改名。4月2日未来希望連帯とハンナラ党の合同が議決される。脱党派4月18日未来連合創党(李奎澤)
***** 2010年3月~5月まで、韓和甲新党(平和民主党)、沈大平新党(国民中心連合)を項目に挿入。その他に含めて表記。
次期大統領選、朴槿恵 24.5% > 柳時敏 10.2% > 韓明淑 9.1% の順
[表3] 次期大統領候補支持率 (%)
* 5月調査は地方選挙および安保認識調査のため本調査を実施せず
7月の調査で次期大統領候補支持率調査において、朴槿恵(パク・クネ)前代表が24.5%の支持を得て、先月(25.0%)と大きな差なく最も多くの支持を受けた。その後に柳時敏(ユ・シミン)前長官(10.2%)、再び検察捜査が予告されている韓明淑(ハン・ミョンスク)前首相(9.1%)の順となった。6月の調査で11.2%の支持を得て2位を記録した呉世勲(オ・セフン)市長と、7.4%の支持率で5位となった金文洙(キム・ムンス)知事は、7月の調査ではそれぞれ8.5%、5.3%に留まり、やや停滞した様相を見せている。
朴槿恵前代表の場合、40代と50代以上でそれぞれ25.4%と32.3%の支持率で1位であり、20代では18.4%、30代では16.0%で柳時敏前長官に次ぐ2位となった。柳時敏前長官は20代で18.8%、30代で21.9%で朴槿恵前代表に先行したが、40代では6.4%、50代以上では0.8%に留まり、中壮年層が強い拒否層を形成している様相である。これらの世代では、朴槿恵前代表、韓明淑前首相はもちろん、呉世勲、金文洙候補にも及ばなかった。
政党支持で見ると、朴槿恵前代表はハンナラ党支持層と無党派層でそれぞれ32.3%、21.5%の支持を得て1位であった。ハンナラ党支持層では呉世勲市長が18.4%で2位、金文洙知事が10.3%で3位であった。特に第一野党である民主党支持層の選好度に注目する必要があるが、民主党支持層の21.0%が韓明淑前首相を支持し1位であり、17.2%の支持を受けた朴槿恵前代表が2位、柳時敏前長官が13.6%に留まり3位となった。民主党支持層の吸収が柳時敏前長官にとって最大の課題となっている셈である。一方、無党派層では朴槿恵前代表に続き、柳時敏前長官が7.3%で2位、呉世勲市長が6.1%で3位、韓明淑前首相が4.9%で4位となった。■
*この本文は韓国語で書かれた原文を AI で翻訳したものです。一部の翻訳やニュアンスに誤りがある場合があります。