[世論ブリーフィング 80-2号] 第1次5地域パネル調査詳細分析
[世論ブリーフィング 80号] EAI・中央日報・SBS・韓国リサーチ 2010年地方選挙パネル調査
1. 6.2地方選挙 5大地域パネル調査 第1次調査
1. 6.2地方選挙 最大の争点:ノムヒョン(盧武鉉)風分析
1. 5地域 投票選好度比較
激戦地の広域団体長選挙への関心は高く、地方では基礎団体長への関心も高い
地方議会および教育監選挙への関心度は低い
6.2地方選挙の候補者がすべて確定する中、選挙への関心が高まっている。今回の調査では、激戦が予想される地域の広域団体長選挙への関心が相対的に高いことが明らかになった。ハンナラ党の呉世勲(オ・セフン)候補と民主党の韓明淑(ハン・ミョンスク)候補が対決する今回の選挙の最大の激戦地と言えるソウル市長選挙の場合、調査対象5地域の平均関心度である69.2%を10%以上も上回る79.3%の関心度を示している。ソウルに続き、現政権と前政権の行政自治部長官出身候補者間の対決として注目を集めているハンナラ党の李達坤(イ・ダルゴン)候補と親盧(親盧武鉉)グループの無所属、金斗官(キム・ドゥグァン)候補が対決する慶南(キョンナム)地域の選挙関心度も71.1%と、他の地域に比べて高く 나타났다。一方、ソウルと京畿(キョンギ)地域の基礎団体長選挙は有権者から相対的にあまり関心を集めていないが、忠南(チュンナム)と全北(チョンブク)、そして慶南地域の基礎団体長選挙は、先の二地域に比べてより大きな関心を集めていることが調査された。
[図表1] 選挙関心度
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| 広域団体長/基礎団体長 | 広域議員/教育監/委員 |
5大地域候補者支持率分析
パネル調査の場合、同一集団の投票変動を正確に分析し、その因果関係を検証するのに長けた方法論であり、支持率など特定時点の世論を推定(estimation)するのには、一般的な単発調査(ad hoc)がより適切な方法論と評価されている。ただし、今回の5大地域第1次パネル調査の場合、初めての調査であるため、繰り返される調査過程で回答者の一部が脱落するパネル損失問題、回答者が政治的に覚醒するパネル汚染効果などがなく、単発調査に比べて根本的な欠陥はないと判断されるが、パネル調査の特性は考慮して慎重な解釈が必要である。しかし、実際に2006年の地方選挙、2007年の大統領選挙パネル調査の経験を見ると、繰り返し調査の過程でもEAIパネル調査の結果は、「投票参加」と「投票関心度」の質問を除いた投票支持および大多数の質問で、単発調査に劣らない正確な予測力を見せたことがある。(『変化する韓国有権者 1, 2』)
□ 呉世勲 vs 韓明淑 支持率10.4%P差、積極的投票意思層9.8%P差
今回の調査で、民主党の韓明淑候補が29.8%で、ハンナラ党の呉世勲候補の40.2%を猛追していることが明らかになった。5月初旬に15〜20%まで開いていた両候補の支持率の差は、今回の調査で一桁台に向かって動いていることが調査された。「必ず投票する」という積極的投票意向層では、韓明淑候補は33.7%を得て、呉世勲候補の43.5%を9.8%差で縮めている。民主党の党内予備選挙過程でのテレビ討論回避で支持率上昇の勢いを失ったように見えた韓明淑候補の支持率が、本格的な選挙戦が開始されてから回復しているようだ。
一方で、呉世勲候補の支持率はすでに天井に達しており、これ以上の上昇要因はないのに対し、選挙熱気が過熱するにつれて底値から始まった韓明淑候補の支持率は上昇する要因をまだ持っているという解釈も可能である。ソウル地域の場合、今回の調査対象5地域の中で候補者を決定していないと回答した有権者の平均34.5%より低い24%を占めている点が、上昇幅の変数となりうる。
□ 慶南で異変発生か? 金斗官 25.7%、李達坤 23.4% オッショナル範囲内の混戦
ソウル地域の選挙に劣らず関心が集まっている地域が慶南である。慶南はハンナラ党の傾向が強い地域であるにもかかわらず、親盧グループの金斗官候補が、青瓦台(チョンワデ:大統領府)からの落下傘公認で論議となったハンナラ党の李達坤候補を僅差でリードしていることが明らかになった。今回の調査で、無所属の野党統一候補、金斗官候補の支持率は25.7%で、李達坤候補の23.4%をオッショナル範囲内の2.3%リードしている。積極的投票意向層の支持率では差が3.9%とさらに広がっており、金斗官候補は30.2%、李達坤候補は26.3%を得た。
地域別に見ると、密陽(ミリャン)・昌寧(チャンニョン)・昌原(チャンウォン)・馬山(マサン)・義城(ウィソン)・咸安(ハムアン)では李達坤候補が僅差でリードしている一方、金斗官候補は金海(キムヘ)・梁山(ヤンサン)・鎮海(チンヘ)では比較的大きな差でリードしており、残りの地域では僅差でリードしている。もちろん、候補者を決定していない有権者の割合が半数近くの45.3%と、他の地域に比べてはるかに多く、さらに、積極的な投票意思を表明した有権者の中でも、支持候補を決定していない有権者が39.2%もいるため、浮動票がどちらに流れるかが慶南地域の選挙の最大の鍵と言える。今後、浮動票を獲得するための両候補間の激しい角逐戦が展開されるだろう。
□ 忠南地域、親盧386世代が健闘中。安熙正 23.3%、朴相敦 17.3%、朴海春 11.7%
世宗市(セジョンシ)論議の中心である忠南地域の選挙が混戦模様を呈している。今回の調査で、盧武鉉政権の386世代(30代、80年代に大学生活、90年代に社会活動を経験した世代)の核心であった安熙正(アン・ヒジョン)候補が、自由先進党の朴相敦(パク・サンドン)候補、ハンナラ党の朴海春(パク・ヘチュン)候補をそれぞれ6%P、11.6%Pリードしていることが明らかになった。世宗市原案(当初計画)維持を巡る安熙正候補と朴相敦候補との二強構図の中、忠南発展のための経済人出身候補を擁立して遅れて挑戦状を投げた朴海春候補との三者対決は、浮動票41.1%を巡り混戦が展開されると予想される。
一方、忠南地域は他の地域に比べて、候補者個人や政策・公約よりも候補者の所属政党を見て投票する割合が41.3%と高い点で示唆するところが大きい。今回の調査での忠南地域の政党支持率を見ると、ハンナラ党は20.1%、民主党は24.6%、自由先進党は20.0%と、僅差で民主党の支持率が高い。反面、支持政党がない有権者の割合が24.9%と、支持政党のある有権者より多く、支持政党のない有権者のうち、まだ支持候補を決定していない有権者が67.8%を占めるため、無党派の支持候補未決定有権者の票が当落を決定すると予想される。
□ 民主党の牙城で苦戦する「米国産牛肉 파동(騒動)」の主役、金完柱 50.5%、鄭雲天 7.2%
李明博(イ・ミョンバク)政権の初代農食品部長官として、米国産牛肉の狂牛病論議で辞任した鄭雲天(チョン・ウンチョン)候補が、民主党の前・現職代表の出身地でもある全北で、予想通り苦戦を強いられている。今回の調査で、民主党の金完柱(キム・ワンジュ)候補は50.5%、鄭雲天候補は7.2%の支持率を得た。金完柱候補の場合、全北地域の長年の懸案事業であるセマングム(새만금)開発事業に対する中央政府の支援と協力を引き出し、地域住民の高い支持を受けている現職者効果(incumbent effect)を享受していると見られる。鄭雲天候補の場合、後進的な地域経済を活性化するために中央政府からの経済的支援を引き出せる適任者として前面に出ているが、依然として強い民主党の支持基盤である全北で、まだ意味のある民心の変化を引き出すまでには至っていない。
□ 京畿 野党候補単一化、金文洙(キム・ムンス)の壁を越えられるか? 単一化した場合、金文洙 37.6%、柳時敏 28.7%
5月13日、野党予備選挙を通じて柳時敏(ユ・シミン)を京畿知事候補に確定した。野党候補が確定する前に行われた調査であるため、候補単一化の効果を反映していない今回の調査で、ハンナラ党の金文洙候補は、民主党の金振杓(キム・ジンピョ)候補と参加党の柳時敏候補を大きく引き離してリードしていることが明らかになった。金文洙候補の支持率は38.4%で、金振杓と柳時敏という野党二候補の支持率を合わせた30.1%を8.3%リードしていることが調査された。地域別でも、京畿北部と南部全地域で金文洙候補の支持率が野党候補の支持率を上回っている。選挙戦が本格的に開始されるにつれて、与党と野党候補間の支持率の差を縮めることができるのか注目される。特に、野党候補単一化が野党候補の支持率上昇に相乗効果を発揮するのかも関心事である。
[図表2] 5大地域 投票選好度
投票決定要因:首都圏・全北は候補者要因、忠南地域は所属政党優先
何を基準に支持候補を選択するかという質問に対し、ソウル/京畿地域の有権者は候補者個人の能力と資質を第一に挙げた。ソウル地域有権者の36.2%、京畿地域有権者の41.2%は、政党や政策よりも候補者個人を見て投票すると回答した一方、忠南地域の有権者の41.3%は、候補者や政策よりも候補者の所属政党を見て投票すると回答した。したがって、今回の選挙は政策と公約の優劣を競う選挙というよりは、候補者と政党によって投票が決定される選挙になっていると言えるだろう。
[図表3] 5大地域 支持決定要因
6.2地方選挙、牽制論が蔓延
今回の調査対象5地域有権者は、「ハンナラ党と大統領の独走を阻止するために野党を支持すべきだ」という意見に概ね共感していることが明らかになった。全北と忠南地域では、有権者の半数以上である67.8%と54.6%が牽制論に共感しており、他の三地域も多少の差はあるものの、牽制論が優勢であることが調査された。一方、「安定的な国政運営のために与党であるハンナラ党を支持すべきだ」という安定論に共感した有権者は、ソウルと慶南地域で35.2%と33%とやや高く出たが、牽制論に共感する有権者より数は少なかった。政府と国会を掌握しているハンナラ党を、地方選挙を通じて牽制しようとする心理が反映されたものと解釈できる。
[図表4] 5大地域別 安定論対牽制論の比率
6.2地方選挙の情勢、まだ分からない
全北を除く4地域で接戦が予想される
ソウル/京畿/慶南は与党優勢、忠南/全北は野党が相対的に優勢との見通しが高い
今回の調査対象5地域のうち、全北を除いた4地域で接戦が予想されると有権者は見通している。現在、与党と野党候補が接戦を繰り広げている慶南と忠南地域はもちろん、ハンナラ党候補が大きくリードしているソウルと京畿地域でさえも、有権者は予測が難しい接戦を予想している。ソウル地域有権者のうち、与党候補が優勢だと予想する有権者は45.8%で、接戦になると予想する41.5%にわずか4.3%多いだけであり、京畿地域の場合、支持率の差はソウルより大きいが、情勢はむしろどちらが優勢だと言えないほどの接戦になると考える有権者が43.0%で、与党候補の優勢だと予想する有権者36.5%より16.5%多い。現在接戦中の忠南と慶南地域の有権者の半数近くである47.2%と45.7%が結果を予測するのが難しいと見ている。全般的に、有権者はまだ選挙運動の初期段階であるため、選挙過程でいくらでも与野党候補の支持率変動が可能だと予想しているようだ。
[図表5] 地域別 選挙情勢見通し
2. 要因別分析
(1) 候補者要因:ソウル、韓明淑の道徳性評価で呉世勲に劣る、検察捜査の影響か
ハンナラ党候補は保守、民主党候補は進歩:全北の金完柱候補は保守と認識
呉世勲、金文洙、金完柱:道徳性と市/道政能力ともに優位、韓明淑は道徳性でも劣る
調査結果を見ると、リードしている候補者は相手候補に比べて道徳性や市/道政運営能力の評価でいずれもリードしている。ソウルの呉世勲候補、京畿の金文洙候補、全北の金完柱候補は、道徳性と能力評価で相手候補をリードしている。ソウルで民主党の韓明淑候補の場合、贈収賄事件に対する無罪判決にもかかわらず、呉世勲候補より低い評価を受け、市政能力評価でも遅れをとった。
韓明淑候補の場合、過去、開かれたウリ党(ヨルリヌリ党)の主要政治家の中で相対的に有権者からの信頼度が高い候補であった点を考慮すると、今回の贈収賄事件の無罪判決は受けたものの、実質的には打撃があったことを示唆している。
接戦を繰り広げている慶南の場合、概して二人の元行政部長官が対決している地域らしく、道政能力評価では李達坤候補6.0点、金斗官候補5.9点と僅差で拮抗している一方、道徳性評価では金斗官候補がリードしている。忠清では、安熙正候補と自由先進党の朴相敦候補が道徳性と道政能力評価で首位を争い、ハンナラ党の朴海春候補が追う形となっている。
イデオロギー的傾向においては、全ての地域でハンナラ党候補は保守的に、民主党候補は進歩的に評価されており、候補者間のイデオロギー的傾向の差があると評価されていた。ただし、全北の場合、鄭雲天候補に対して5.7点、金完柱候補に対して5.6点を与え、両者とも中道保守的な候補として認識されていた。
[図表6] 5大地域 候補者別評価:道徳性、イデオロギー、市/道政能力評価
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| ソウル | 京畿 |
| 慶南 | 全北 |
| 忠南 | * イデオロギー的傾向 0(非常に進歩)~5点(中道)~10点(非常に保守)の尺度で測定。5を基準に数字が低いほど強い進歩、高いほど強い保守と認識していることを意味。 * 道徳性、市/道政能力評価 0(非常に不足)~5点(中間)~10点(非常に十分)。高いほど良い評価。 |
(2) [京畿] 柳時敏・金振杓 単一化の効果は?
単一化前 金文洙 38.4% > 柳時敏 15.6% > 金振杓 14.5%
柳時敏候補で単一化した場合 金文洙 37.6% > 柳時敏 28.7%
今回の選挙の最大の関心事は、ハンナラ党に対抗する野党候補単一化の破壊力がどの程度になるかに集中している。特に13日、柳時敏候補での単一化に成功した京畿道知事選挙で、票の移動に関心が集中する。単一化しない場合、ハンナラ党の金文洙候補38.4%、国民参与党の柳時敏候補15.6%、民主党の金振杓候補14.5%、沈相奫候補1.1%、安東燮候補0.6%の順だった。まだ決定していない無党派層が26.0%だった。
しかし、「柳時敏候補で単一化された場合、誰に投票するか」と尋ねた結果、金文洙候補は37.6%で前回とほぼ同じであり、単一候補となった柳時敏候補が28.7%で10パーセントポイント差で追撃する様相である。安東燮候補3.2%、沈相奫候補2.2%の順で、依然として候補を決めかねているという回答が25.3%だった。
[図7] 単一化前後の京畿道知事支持率の変化(京畿道 600名調査)
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| 単独対決時 | 単一化時(柳時敏) |
単一化の「+α」効果は未知数
金振杓候補支持者(87名)の48.5%(42名)のみが柳時敏支持に繋がり
単一化により無党派層156名の19.2%(30名)を柳時敏支持層に吸収%、8.6%(13名)を吸収した金候補より利益
単一化前後の支持率の変化を見ると、単一化した場合に柳時敏候補を支持するという回答は28.7%であり、柳候補と金候補が共に立候補した場合の柳候補支持15.6%、金候補支持14.5%を合わせた30.1%にはやや及ばない結果となった。今後の選挙運動過程で変化する可能性はあるものの、単一化が実現した現在まででは、いわゆる単一化の相乗効果は確認し難い。単一化以前に単一化を仮定して実施した調査結果であるため、実際の単一化効果を体感した状態での世論とは差が生じる可能性があるが、票の移動パターンを予測できるという点で注目に値する結果である。
何よりも、柳時敏候補で単一化された場合、金振杓候補支持者の離脱が少なくない。両候補が単独で立候補した場合、金振杓候補を支持するという回答者87名のうち、柳時敏候補で単一化された場合に柳候補を支持するという割合は48.5%(42名)に過ぎない。42名の新たな支持層が拡大されたものの、45名は離脱することになる。金振杓候補支持者のうち、柳時敏候補で単一化された場合に支持を保留した割合は21.2%(18名)であり、さらにはハンナラ党の金文洙候補を支持するという回答も12.6%(11名)もあった。民主労働党の安東燮候補支持に回った割合は11名で12.6%、沈相奫候補支持に回った人は4名で4.2%だった。金振杓候補支持層の柳時敏候補に対する拒否感が少なくないことを示している。
柳時敏候補で単一化された場合、単独立候補時に無党派層だった156名のうち19.2%水準の30名が柳候補に回った。単一化によって投票先を決めかねていた無党派層のうち5人に1人を柳候補支持に回したことになるが、金文洙候補との支持格差を大きく縮める力としては不十分な水準である。その他、単一化しなかった場合、金文洙候補支持者(230名)のうち6名、安東燮(4名)、沈相奫候補支持層(7名)から各1名、棄権または分からないという回答層(22名)から4名が新たに柳候補支持を表明した。ただし、単一化前にはダブルスコア以上でリードしていた金文洙候補を10パーセントポイント差まで縮めることになったため、少なくとも追撃の足がかりは確保したことは明らかに見える。
[表1] 単一化前後の主要候補支持変動
[表2] 単一化前後の全票の変動
(3) 地域別 6.2 地方選挙の争点とイシュー
地方選挙重点最大アジェンダ:民生・福祉 VS. 地域開発・地域活性化
今回の地方選挙で最も重要に扱われるべき問題について、地域開発と経済活性化を好む立場と、地域福祉および民生安定が重要であるという立場が拮抗している。5つの地域別調査結果(回答者数各600名)を全て合算して平均を出した結果では、「民生安定と地域福祉拡大策」が32.4%、そして「地域開発と経済活性化策」が31.1%で僅差だった。「福祉」と「地域経済」が6.2地方選挙における最大の争点であることを示す結果である。その他、腐敗解消と地方政治改革策を挙げた回答者の割合が13.8%だった。「教育改革および教育基盤拡大策」は6.6%、「行政統合など地域行政改革策」が5.8%となった。一方、環境と文化の側面に対する重要性は、地方選挙において大きな力を持っていないことが分かった。全体の回答で「環境および地域文化基盤発展策」が占めた回答者の割合は5.6%に留まった。
今回調査した5つの地域すべてで、民生安定と福祉を最優先課題として挙げた回答と、開発と地域経済活性化を優先すべきという回答の割合が拮抗している。ソウルでは、「民生安定と地域福祉拡大策」を挙げた回答が34.9%、地域開発を優先すべきという回答が26.7%で8.2%ポイント差、京畿では民生・福祉を挙げた回答が35.1%、地域開発・活性化を挙げた回答が30.1%で5.0%ポイント差を見せた。一方、全北では「地域開発と経済活性化策」を挙げた回答が34.0%で、民生と福祉を選択した回答29.0%より5.0%ポイント上回った。しかし、忠南と慶南地域では、それぞれに対する回答者の割合が拮抗した水準となった。
[表3] 5地域別 地方選挙重点課題(%)
投票時の最大考慮イシューは、小中高校生の無償給食・4大江事業・世宗市事業の順
天安艦、全教組、盧武鉉氏死去1周年などの政治安保イシューより民生・地域経済イシューを優先
5つの地域別に、主要イシューに対する今回の地方選挙での考慮度を尋ねた。全ての地域で無償給食・4大江事業・世宗市事業の問題が最大のイシューとして認識されており、天安艦事件・全国教職員労働組合(全教組)教師名簿公開・盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領死去1周年 の順で「考慮する」という回答者の割合が高く 나타났다。
小中高校無償給食問題を考慮するという回答が5地域すべてで70%(全北80.3%、慶南79.9%、京畿79.7%、ソウル75.1%、忠南74.0%)を上回り、今回の選挙の最大課題であることを証明した。4大江問題を考慮するという回答は、全北、忠南でのみそれぞれ65.9%、64.8%と相対的に低く、他の地域では72.0%程度の均一な支持を受けた。その後に世宗市イシューが位置する。京畿64.6%、ソウル66.4%、慶南62.9%、全北61.0%だった。ただし、忠南では世宗市イシューを考慮するという回答が73.4%で、無償給食を挙げた回答74.0%と首位を争い、忠南道知事選挙の最大の争点であることを示した。
一方、天安艦沈没事件を考慮するという回答は忠南58.3%、ソウル58.1%、京畿58.0%、慶南58.0%、全北57.1%であり、全教組教師名簿公開問題を挙げた回答はソウル49.4%、全北49.0%、慶南49.2%、京畿47.1%、忠南45.4%で地域別にほぼ同じだった。最後に、最大の関心事として浮上している盧前大統領死去問題の場合、全北で盧前大統領死去追悼を挙げた回答が50.3%で他の地域に比べて高く、順位としても全教組教師名簿公開問題(49.0%)とほぼ同じ水準だった。忠南42.3%、慶南42.2%、京畿36.9%、ソウル34.6%の順となった。
全体的に、天安艦沈没事件や全教組教師名簿公開、盧前大統領死去のような政治安保イシューよりも、生活、地域経済により密接な影響を与える具体的なイシューである無償給食、4大江、世宗市イシューを投票選択において重要な考慮要素としていると言える。
[図8] 5地域別 主要イシューに対する地方選挙考慮率(%)
3大イシューに対する地域別世論分布
小中高校生無償給食全面実施 対 選別実施:首都圏では拮抗、地方では全面実施優勢
30~40代の利害関係者は全面実施を好む
今回の地方選挙における核心イシューである小中高校生の無償給食、世宗市事業、そして4大江事業に対する地域別有権者の立場を把握した。まず、小中高校生の無償給食については、ソウルを除いて全ての生徒を対象に実施すべきだ(全面実施)という回答者の割合が、低所得層の生徒に限定して実施すべきだ(選別実施)よりも一部高く 나타났다。無償給食を実施すべきでないという反対意見は1~3%台に留まった。
[図9] 小中高校生無償給食に対する5地域別 입장差(%)
一つ注目すべき点は、年齢層別に小中高校生無償給食に対する立場の違いが見られることである。特に30代と40代で全面実施に対する支持率が高かった。これらの年齢層には小中高校生の子供を持つ家庭が多いと推測されることを考慮すると、教育の利害関係者は無償給食の全面実施をより好んでいると解釈できる。
[表4] 小中高校生無償給食に対する5地域 年齢層別「全面実施」回答率(%)
世宗市事業原案維持、忠南・全北は野党に、首都圏と慶南はハンナラ党に有利
世宗市事業については、全体的には修正案、すなわち教育科学中心都市として開発すべきだという修正案が、原案である行政中心複合都市よりも高い支持を受けた。特にソウルの場合、修正案を支持する回答者の割合が過半数に達し、今回の5つの調査地域の中で最も高い回答率を示した。一方、利害関係者である忠南では53.4%が原案を支持すると調査され、全北でも原案を支持する回答者の割合が修正案を支持する場合よりも高く 나타났다。
[図10] 世宗市事業に対する5地域別 입장差(%)
4大江事業:李明博(イ・ミョンバク)大統領支持者も事業中断世論が高い
4大江事業は、今回の調査に含まれた他のイシューよりも最も大きな抵抗に直面していることを確認できた。5つの調査対象地域すべてで、原案維持よりも規模縮小や延期、あるいは事業中断を挙げた回答者の割合が高かった。
[図11] 4大江事業に対する5地域別 입장差(%)
3. 基本変数
1. 李明博(イ・ミョンバク)大統領の国政支持率:安定した支持率による政権審判論の限界?
李明博大統領の国政運営支持率は、地域別に多少の差を見せている。ソウルでは49.3%の高い支持を受けている。京畿では42.5%の支持率を確保しており、忠南では41.3%の支持率を示した。しかし、全北では30.9%と相対的に低い支持率を示しているが、伝統的に政府与党に対する拒否反応が高い湖南(ホナム)地域であることを考慮すれば、高い支持率を得ていると言えるだろう。慶南では50.3%と過半数以上の支持率を得た。このように安定した大統領国政支持率を勘案すると、今回の地方選挙で現政府に対する国政失敗などを理由とする政権審判論は力を得ていないと判断される。
[図12] 地域別 李大統領国政評価(%)
ハンナラ党支持者と保守層の強い国政運営支持、国政運営批判層の低い投票参加意欲
ソウルを基準とすると、大統領支持率は支持政党によって分離される様相を見せている。ハンナラ党支持層の87.9%が肯定的な評価をしたのに対し、民主党支持層は74.3%が否定的な評価をしており、支持政党による明確な分裂現象を見せた。
また、イデオロギー的性向によっても大きな差が見られ、保守層64%、中道層48.4%、進歩層26.5%が肯定的な評価をしており、保守的な政治性向であるほど支持する一方、進歩的な性向であるほど反対する傾向が強かった。
国政支持率と投票意向との関係を見ると、必ず投票するという積極的な投票層では53.6%が支持したが、棄権意向層では79.0%が反対しており、国政運営に批判的であるほど投票参加の可能性が相対的に低いことを示唆している。李明博大統領の国政運営支持率が高いハンナラ党支持層と保守層において、強い投票意欲が見られると整理される。
2. 地方現職者評価
全般的に、現職広域団体長の市/道政運営に対する地域有権者の回顧的な評価はかなり肯定的であり、現職団体長に対する懲罰的な投票の可能性は高くないように見える。具体的に、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は62.5%の支持率を受け、金文洙(キム・ムンス)京畿道知事は64.7%、金完柱(キム・ワンジュ)全북도知事は71.7%の支持率を得た。そして、今回の選挙に出馬しない李完九(イ・ワング)忠南道知事と金泰鎬(キム・テホ)慶南道知事もそれぞれ64.4%と62.7%の支持率を示した。
団体長支持率が再選に及ぼす効果の側面から見ると、現職団体長に対する肯定的な評価者の投票意向が高いほど、再選の可能性が高いと見ることができる。ソウル地域の場合、呉世勲市長の市政評価と投票意向の間には意味のある関係は見られなかった。しかし、積極的な投票層では62.1%が支持する一方、反対は36.1%となった。京畿道では、積極的な投票層の63.4%が支持した一方、棄権意向層の44.7%が反対の態度を示した。特に全北では、積極的な投票意向層であるほど金完柱道知事に対する支持度が高かったのに対し、棄権意向層であるほど反対が強かった。これらの結果は、市/道政運営に対して肯定的な評価を受けている現職団体長たちが再選に有利な立場にあることを示唆している。
[図13] 地域別 現職市/道知事評価(%)
3. 政党支持率
地域別に政党支持率は相反する様相を見せている。ソウル、京畿、および慶南地域ではハンナラ党の支持率が最も高かったが、忠南と全北地域では民主党が最も高かった。
ソウルではハンナラ党38.1%、民主党22.0%であり、京畿でもハンナラ党34.3%、民主党24.1%で差があり、慶南ではハンナラ党38.7%、民主党12.5%で26%以上の大きな格差を見せた。一方、全北では民主党が52.8%で圧倒的な優位を占めている。忠南では民主党24.6%、自由先進党21.0%、ハンナラ党20.1%の順で接戦となった。
無党派層が全ての地域で30%前後の規模を占めており、彼らの選好変動が選挙結果に重要な変数となるだろう。特に政党間競争が激しい忠南地域では、有権者の1/4に相当する無党派層の選好度が強力な変数として作用するだろう。
[表5] 地域別政党支持率(%)
一方、政党好感度に関する分析結果を見ると、ハンナラ党はソウルと慶南で最も高く、民主党は京畿、忠南、全北で最も高い好感度を得ていることが分かった。しかし、全北地域を除くと、ハンナラ党と民主党はいずれも5点台以下であり、全般的な好感度は高くないことを示している。
政党支持率と比較すると、京畿地域の好感度が注目される。政党支持率はハンナラ党が高い一方、政党好感度は民主党が高いという特異な様相を見せた。そして忠南では、民主党が支持率と好感度の両方で最も高い結果となった。自由先進党は、忠南地域で民主党に次いで2番目に高い好感度を得た。
[表6] 地域別政党好感度(%)
4. 経済投票
地方政府の団体長選挙に対する経済投票の説明可能性を検討するため、有権者の経済状況判断を調査した。ここでは、韓国の選挙分析で見られる社会的な投票様相に注目し、地域経済状況と国家経済状況に対する評価を分析した。
[図14] 経済認識 (%)
地域経済
他地域との比較における地域経済
国家経済
まず、全般的に地域経済に対する評価では好転または変化なしという認識が高い一方、国家経済についてはむしろ悪化したという認識が高い結果となった。したがって、地方選挙の有権者の投票行動が地域経済または国家経済のどちらの判断に強く作用するかによって、選挙結果も異なるだろう。もし国家経済状況を基準とするならば、全ての地域で現政権と与党に対する審判的な行動につながる可能性があるが、地域経済状況が主な基準となる場合には、地域ごとに異なる結果をもたらしうる。
ソウルと京畿地域では、好転したという認識が40.4%と41.4%でかなりの割合を占めており、慶南地域でも32.4%と肯定的な評価が高かった。しかし、忠南地域と全北地域では、好転したという認識は26.4%と24.4%で相対的に低い数値を示した。ただし、これらの地域でも悪化したという認識は16%程度に過ぎず、経済状況悪化に対する認識が懲罰的な投票につながる可能性は大きくないと思われる。また、地域経済状況に対する相対的な認識においても、地域経済状況に対する認識と大きな差は見られず、全北を除いた全ての地域で地域経済自体に対する評価よりも相対的な評価が肯定的であった。全北の場合、他地域に比べて地域経済状況が悪化したという回答が21.3%で、地域自体の経済状況悪化に対する認識16.3%よりも高く現れ、地域格差に対する不満が他の地域に比べて顕著に現れた。
[図15] 経済状況変化の責任所在 (%)
地域経済変化の責任所在
国家経済変化の責任所在
しかし、このような経済認識が、現団体長に対する責任につながり、投票選択に影響を与えるとまでは考えられない。経済状況悪化の責任は中央政府に帰属させる傾向が強いため、団体長に対する評価に直接結びつくわけではないからである。むしろ、政府・与党に対する責任帰属の傾向は、野党所属の団体長への支持につながる可能性の方が大きいと言えるだろう。
また、国家経済状況に対する責任所在と異なり、地方経済状況に対する責任認識は地域ごとに多少異なる差を見せた。すなわち、ソウルと全北では中央政府に対する責任認識がそれぞれ37.9%と39.2%で、3分の1以上が中央政府に優先的な責任所在を置いたが、京畿地域と慶南地域ではそれぞれ地方政府の責任認識が41.3%と30.7%で、中央政府の責任認識25.2%と27.9%よりも高く現れた。したがって、京畿道と慶南で地域経済に対する評価が他の地域より選挙に影響を与える可能性が高いと思われる。しかし、地方政府に責任を帰属させる地域経済状況に対する認識が肯定的であるため、現団体長に不利に作用するよりも有利に作用する可能性が高い。
[図16] 地域経済状況変化の責任所在 (%)
京畿
慶南
実際に京畿道の場合、地域経済が悪化したという認識に対し、地方政府の責任は15.5%であるのに対し、中央政府の責任は43.1%となった。しかし、地域経済が好転したという認識においては、地方政府のおかげという認識は62.4%であり、中央政府のおかげという認識は9.8%に過ぎなかった。これは、地域経済好転の影響は地方政府に、悪化の影響は中央政府に帰属させる傾向を確認させるものである。したがって、地域経済状況に対する有権者の評価は、現団体長に対する支持につながる可能性が非常に大きいという点で、経済投票の可能性は金文洙(キム・ムンス)京畿知事に有利に作用すると見られる。
慶南の場合も同様に、地域経済悪化に対する責任について中央政府48.5%と地方政府19.6%となったのに対し、好転の責任は地方政府に43.5%、中央政府14.5%となった。したがって、地域経済好転に対する金泰浩(キム・テホ)慶南知事への支持が、同じ政党所属であるハンナラ党候補にどれだけ反映されるか注目する必要があるだろう。
*この本文は韓国語で書かれた原文を AI で翻訳したものです。一部の翻訳やニュアンスに誤りがある場合があります。