[NSP Report 39] オバマ政権の東アジア及び朝鮮半島同盟政策
現在ソウル大学国際大学院助教授を務めている。申成浩教授は、米タフツ大学フレッチャー・スクールで国際政治学博士号を取得し、米国防総省アジア太平洋安全保障研究センター(APCSS)研究教授、米ブルッキングス研究所北東アジア研究センター客員研究員、ワシントンEast West Center客員研究員などを歴任した。研究関心は、東アジアの安全保障と国家戦略、米韓同盟と朝鮮半島、人口変動と北東アジア国際政治などである。最近の論文には、Demographic Peace: Rapid Aging and Its Implication for Northeast Asian Arms Rivalry, The ROK-US Alliance in the 21st Century: A Smart Alliance in the Age of Complexity,《核テロリズムへの二つのアプローチ:ブッシュとオバマ》などがある。
I. はじめに
8年間の共和党ブッシュ政権に続き、2009年に新たに発足したオバマ政権の外交安保政策は、多くの変化と改革を予告する。オバマ大統領の実用的なアプローチは、テロとの戦争のために自由の拡散という理想主義を追求したブッシュ政権とは大きな違いを見せる。しかし、オバマ政権の外交安保政策を、以前の政権との完全な決別としてのみ理解すべきではない。今後展開される政策を正しく理解するためには、変化と連続性を共に考慮する必要がある。オバマはブッシュ政権のイラク戦争を不必要な戦争として批判し、イラクからの早期撤退を主要公約として掲げた。しかし、だからといってオバマが自由民主主義の伸長というアメリカ外交の基本価値を否定するわけではない。オバマは選挙中に発表した彼の外交安保構想において、アメリカの指導力刷新を最も基本的な目標に設定した。アメリカの覇権的地位を維持・刷新するというオバマの目標は、第二次世界大戦後、世界の覇権国家として君臨してきたアメリカ外交の変わらぬ理解と目標を反映する。しかし、同じ目標を達成するための手段において、オバマはブッシュ政権との差別性を強調する。攻撃的で一方主義的な外交として批判されたブッシュ政権に比べ、オバマは不必要な同盟国との摩擦を避け、多国間外交を通じた国際社会の支持を回復することを示唆している。同時に、環境及びエネルギー問題の解決、国際貧困退治のための努力などでアメリカの主導的な役割を強調する(Obama 2007)。しかし、オバマの新しいアプローチが果たしてどれほど現実化されるかは、また別の問題である。本稿は、オバマ政権の外交安保政策が持つ変化と連続性が、東アジアと朝鮮半島でどのように具体的に現れるかを明らかにしようとするものである。そして最後に、これらの変化と連続性が、韓国政府が21世紀に共に歩む同盟として提示した米韓「戦略同盟」に持つ政策的意味と、我々の対応策を提示しようとするものである。
II. オバマ政権の東アジア同盟政策
1. オバマとアジア、そして経済危機
歴代アメリカ大統領の中で初の黒人であるオバマ大統領は、幼少期をアジアで過ごした唯一のアメリカ大統領である。オバマは高校までをハワイで過ごしたが、6歳の時である1967年に母親と共にインドネシアに移住し、1971年までロロという名のインドネシア人の義父と共にジャカルタの庶民街で生活した。インドネシアでの生活は、オバマにアメリカの外の世界、特にアジアを鮮明に経験し理解する機会を提供した。当選前のオバマが書いた二つの著書で描写されるインドネシアの状況と経験は、一般的なアメリカ人が想像し得ない洞察力と豊かな理解力を見せる(Obama 2004, 28-52; 2006, 271-276)。このようなオバマの経験は、超大国アメリカの外の世界の現実を理解することで、現在アメリカが直面している国内外的問題点を直視する能力をもたらした。たとえアメリカが依然として比類なき超大国の様相と地位を持っているとしても、まさにこの点が全ての者の嫉妬と警戒を呼び起こし、アメリカにとって不利に作用し得る現実を理解させたのである。さらに、インドネシアでの生活は、これまで大西洋を挟んだヨーロッパ中心の思考様式を持っていた以前のアメリカ大統領たちとは質的に異なる、アジアに対する理解と感情を大統領オバマが持つことができる主要な手がかりを提供する。オバマが青年期を過ごしたハワイもまた、白人よりも日本人、中国人、韓国人、各種東南アジア人などのアジア系有色人種がハワイ先住民と共に多数を占めている。このようなオバマの個人的な成長経験と背景は、今後のアメリカのアジア政策に少なくない影響を与えるだろう。
それにもかかわらず、オバマのアジア政策は、現在アメリカが直面している経済危機克服とテロとの戦争に比べ、その重要性は当面低い。オバマ政権の主な関心は経済危機克服に集中している。10パーセントに迫る失業率、住宅価格の暴落と不景気による中間層の没落、世界最高の収益率と競争力を誇りアメリカ経済を牽引してきた金融産業の底知れぬ不振、そしてアメリカ自動車産業のGM、フォード、クライスラーの代表的3社の没落など、アメリカ経済はまさに総体的な危機に瀕している。オバマ政権は、多くの危機論者が語る1929年の世界恐慌や1990年代日本の失われた10年と同様の致命的な経済沈滞を防ぐために全力を尽くしている。このため、8千億ドルを超える金融救済案を就任直後に発表し、アメリカ最大の住宅ローン会社であるフレディ・マック(Freddie Mac)とファニー・メイ(Fannie Mae)はもちろん、AIG、シティバンクのようなアメリカ最高の民間金融会社が現実的に政府によって管理されている。同時に、今回の金融危機で提起されたアメリカ式新自由主義の根本的な問題点を是正するための大胆な改革を追求してもいる。オバマ大統領が就任後に行った最初の議会演説は、経済危機克服と共に、医療保険、エネルギー、環境、そして教育問題を根本的に改革することに焦点が当てられている(New York Times 2009)。
経済危機克服はもちろん、数十年間議論されながらも延期されてきた医療保険改革や温室効果ガス削減など、山積する国内問題解決のためのオバマ政権の努力は、当分の間、外交安保問題自体が政策の優先順位から後退せざるを得ない現実を予見させる。日々噴出する各種経済指標の悪化、絶えず流れてくる銀行券や大企業の新たな不振の可能性、医療保険など政府の各種改革案と予算を巡る議会との複雑で困難な綱引き、そしてこれに関連する数多くの政策論争とメディアを通じて噴出する各種スキャンダルに対応しなければならないオバマ大統領と政府にとって、24時間では足りない状況である。それにもかかわらず、依然として世界最高の力と影響力を持つアメリカの運命は、多様な国際問題を共に扱わなければならない課題を依然として突きつけている。継続されるテロとの戦争、中国の台頭やロシアの牽制といった伝統的な強国外交、ヨーロッパとアジアの同盟国管理、エネルギー、環境問題及び貧困退治と人権問題など、実にアメリカに突きつけられた外交安保課題は多様で複雑である。問題は、アメリカが複雑な外の世界の問題を過去のように主導的に扱うだけの時間と余力がないという点である。すでに経済危機以前から登場し始めたアメリカ覇権の衰退に対する警告は、国際政治においてアメリカがどのような役割を果たすべきかについての議論を加熱させている。たとえ国内経済問題の解決がオバマ政権の最も重要な懸案となることは間違いないとしても、依然として世界の最大の覇権を持つアメリカは、外部から提起される多様な問題をも共に解決しなければならない義務を同時に持つ。オバマ政権にとってアジア政策は、経済危機克服という目標達成のための一つの手段として、そしてアメリカの世界政策という大きな枠組みの中で推進されることになるであろう…(続く)
*この本文は韓国語で書かれた原文を AI で翻訳したものです。一部の翻訳やニュアンスに誤りがある場合があります。