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[ADRN Issue Briefing] アジアとヨーロッパ、そしてグローバル・デモクラシー:民主主義サミットを超えて

カテゴリー
論評・イシューブリーフィング
発行日
2021年12月17日
関連プロジェクト
アジア民主主義研究ネットワーク

編集者ノート

12月9日、2日間にわたる民主主義サミットが開催された。米国が主催したこのサミットには111カ国が参加し、権威主義への対抗、腐敗との闘い、人権保護の方法について深く議論した。カーネギー・ヨーロッパの上級研究員であるリチャード・ヤングス教授は、ヨーロッパとアジアの民主主義の現状と、それらが共有するコミットメントについて論じている。著者は、ヨーロッパとアジアの民主主義の間には共通の懸念があるものの、民主主義を支援する方法には大きな違いがあると指摘している。それにもかかわらず、ヤングス教授は、両民主主義国は互いに協力して支援することができると主張している。ヨーロッパの民主主義国はサミットへのアジアの関与を高めることができ、アジアの民主主義国はヨーロッパの民主主義政策を再活性化することができる。これにより、両民主主義国は、民主主義プロセスが西欧中心ではなく、単なる中国に対する米国の攻撃ではないことを示すことができる。

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アジアとヨーロッパの民主主義国は、新たなサミットプロセスを成功させるために協力する必要がある

2021年、多くの準備期間を経て、米国政府は12月9日から10日にかけて民主主義サミットを開催した。バイデン大統領はオンラインイベントに100カ国の首脳を招き、民主主義を深化させるためのコミットメントを引き出すことに成功した。サミットの成功後、フォローアップの詳細が待たれる。各国政府は1月中旬までに改革へのコミットメントを提出し、その進捗状況をどのように監視するかについての決定が必要となる。[1]また、国家レベルのコミットメントを超えた、より広範な国際的な民主主義支援イニシアチブに関する作業も必要である。行動の年(year of action)を経て、2022年12月には第2回対面サミットが開催される予定だ。この2つのサミットから、より永続的なプロセスと一連のイニシアチブが生まれることが意図されている。これらの進展をまとめると、「萌芽的なサミットプロセス」と呼ぶことができる。

共通のコミットメントか?

このプロセスが成功し、世界中の民主主義が直面する深刻な課題に何らかの影響を与えるためには、米国以外の民主主義国が、創造的なアイデアをもって、全面的かつ積極的に関与する必要がある。この意味で、アジアとヨーロッパの民主主義国にかかっている部分が大きい。このプロセスが真に国際的なものとなり、米国の優位性に依存しないものとなるためには、北米以外の多くの強力な民主主義国を抱え、国際的な民主主義支援に関心を持つ地域であるこれらの2地域から、大きな推進力とコミットメントが必要となる。

しかし、現時点では、両地域の民主主義国がサミットプロセスにどれだけの努力と政治的資本を投資するかは不明である。ヨーロッパとアジアの民主主義国は、サミットプロセスに積極的に参加したが、多くの懸念を抱えていた。両地域の国々は当初、バイデン政権のイニシアチブに対して懐疑的であり、世界的な地政学的緊張を高めるのではないか、あるいは運用上の実質を欠くことになるのではないかと懸念していた。それでも、両地域のほとんどの民主主義国は最終的に参加し、民主主義国家間のより効果的な国際協調を求める呼びかけを概ね支持した。[2]プロセスが次の段階に進むにつれて、ヨーロッパとアジアの見通しと目標は多くの特徴を共有している。両地域のいくつかの民主主義国は、米国の戦略的影の中で努力しなければならないことに過敏になりがちだが、米国の優位性を緩和するような形で、より多くの責任を引き受けるために前に進む傾向がない。地政学的には、アジアとヨーロッパの民主主義国は、民主主義を主要な国際関係の組織原理とする「民主主義同盟」や、すべての主要国間の実務的な協力を見て民主主義の考慮の余地を残さない「大国協調」のいずれかの概念にも、長らく不快感を抱いてきた。両国とも、米国が民主主義を主に中国とロシアからの積極的な「権威主義推進」の努力からリスクにさらされていると位置づける傾向を好まない。

プロセスが次の段階に進むにつれて、欧州とアジアの見通しと目標は多くの特徴を共有している。両地域におけるいくつかの民主主義国は、米国の戦略的影の中で活動しなければならないことに神経質になりがちであるが、同時に米国の優位性を和らげるような形で、より多くの責任を負うために進んで行動しない傾向がある。地政学的に、アジアと欧州の民主主義国は、高度に政治的で排他的な同盟または民主主義国の協調という考えに長年懸念を抱いてきた。両国は、「民主主義同盟」と「大国協調」の中間的な道を探求している。前者は国際関係の主要な組織原理として民主主義を掲げ、後者はすべての主要国間の実践的な協力を重視し、民主主義の考慮事項の余地を残さない。両国とも、中国とロシアからの積極的な「権威主義推進」の努力によって民主主義が主に危機に瀕していると主張する米国の傾向を好まない。

サミットに向けた準備段階で、アジアとヨーロッパの民主主義国は、包括的なプロセスを推進し、米国政府が誰を招待し誰を招待しないかについて、場当たり的で便宜的な選択をしたことに眉をひそめた。両国とも、米国がサミットで議論のために選択した問題は良い第一歩だが、狭すぎ、米国の優先事項に合わせすぎていると感じており、他国の懸念を包含していないと指摘した。両国とも、多くのヨーロッパとアジアの民主主義国が所属する、2000年に設立された国際機関である既存の民主主義共同体(Community of Democracies)を複製することに警告を発した。

しかし、これらの共通の懸念にもかかわらず、民主主義支援に対するアジアとヨーロッパのアプローチの間には、依然として大きな違いがある。ある意味で、両地域は反対方向からサミットに臨んだ。多くのヨーロッパ諸国は、アジアの国々よりも構造化された民主主義政策を持ち、民主主義支援に関する米国機関との協力の長い実績がある。EUは、このイニシアチブを、トランプ政権後の米国が「再び参加」し、EUがすでに長らく開発してきた民主主義支援へのコミットメントに追いついたものと見なした。2016年から2020年末にかけてトランプ大統領が民主主義アジェンダの多くを覆していた間、EUは実際には民主主義支援予算と政策手段のバッテリーを控えめに増やしていた。公平かどうかは別として、一般的なヨーロッパの感情は、米国主導のサミットは、この点で車輪の再発明の形式を踏襲するだけかもしれないというものだった。

対照的に、アジアの民主主義国は慎重な民主主義戦略を追求し、米国の地政学的なアジェンダによって過度に政治化されたコミットメントに押し込まれることをより懸念していた。パキスタンのイムラン・カーン首相は、米国主導または中国主導のブロックに引き込まれることを望まないとして、サミットを欠席した。うまく機能しているアジアの民主主義国は、世界の市民社会への支援や、親民主主義活動家の擁護において、依然として一般的にその実力以下である。彼らは民主主義支援を標榜するが、通常は非常に曖昧で間接的な形で行われ、よりグローバルな民主主義の課題に対処するために、自国の直接的な地域を超えて目を向けることはほとんどしていない。サミットプロセスで目立つ存在となり、ヨーロッパの民主主義のカウンターパートと協力するためには、よりグローバルな視点を開発する必要があるだろう。

国際的な民主主義推進に関するこれらの違いが、サミットプロセスにおける将来の協調を複雑にする可能性があるとすれば、両地域の国内の民主主義問題も同様である。ヨーロッパとアジアの多くの民主主義国は、近年、民主主義の後退に苦しんでいる。主流の、リベラル民主主義者とされる、ポピュリストではない政治勢力が運営する国でさえ、民主主義の質が悪化している。これはサミットの論理的根拠を補強する一方で、これらの国家のいくつかを、特に長年その民主主義が明らかに機能不全に陥っていた米国の要請による、自国の国内問題への外部からの干渉に対して神経質にさせている。

米国がハンガリーを招待しなかった後、ハンガリーはEUの正式参加を拒否した。ヨーロッパの観点からは、米国がハンガリーを除外しポーランドを含めるという決定は奇妙に見え、プロセスが地政学によって推進されているという懸念を裏付けるかのようであった。EUはポーランドの民主主義の後退に関連して激しい法的手続きを行っているのと同様に、米国はポーランド政府のロシアの行動に対する断固とした姿勢を優先しているように見えた。さらに、アジアでは、米国はインド、インドネシア、マレーシア、パキスタン、フィリピンを招待したが、これらの国々はすべて、ハンガリー(それぞれ67、59、51、37、56点に対し、ハンガリーは100点中69点)よりも2021年のフリーダムハウスのスコアが低い。[3]

共通のアジェンダか?

2022年の「行動の年」そしてより長期的に、サミットプロセスは、アジアとヨーロッパの民主主義国が協力し、長年のこうした民主主義協力への言辞上のコミットメントに実質を与えるための新たな機会を提供する。EUとアジアが、米国を介さずに、民主主義問題について直接協力することは有益であろう。民主主義に関する新たな協力が、ハブ・アンド・スポーク構造、すなわち世界の各パートナーが米国と関係を持つが、互いにはあまり関係を持たない構造をとるリスクがある。アジアとヨーロッパの民主主義国は、これが起こらないようにし、米国との関係と同等の強力な関係と民主主義イニシアチブを互いに構築することに関心がある。

アジアとヨーロッパが協力できることはたくさんある。民主主義に関する協力は、近年、EUとアジアの関係をより一般的に深めるための努力から自然に生まれるだろう。EUと日本、インド、ASEANの間で新たな戦略的パートナーシップが締結されている。EUが最近発表したグローバル・ゲートウェイ構想は、民主主義規範を支えるための巨額の資金提供を約束し、2018年のEU-アジア・コネクティビティ戦略と、最近締結された日本およびインドとのコネクティビティ・パートナーシップの成果に基づいている。いくつかのヨーロッパ諸国は、アジアにおける安全保障プレゼンスを強化している。一部のアジアの民主主義国も、EUの近隣諸国の問題との協力に関与し始めている。実際、民主主義は、この勃興するEUとアジアの協力とパートナーシップのジグソーパズルの中で、奇妙に欠けているピースである。

アジアとヨーロッパの民主主義国は、サミットプロセスが、二者択一的な米中対立で米国側に立つことにならないように協力できる。ある程度、彼らはすでに、米国がこのプロセスを主にそのように使用することを部分的に引き戻しているかもしれない。しかし、彼らはまた、このことの「見返り」、すなわち中国における権利擁護のためのより強力な努力の必要性も受け入れなければならない。アジアとヨーロッパのパートナーは両方とも、中国における人権侵害に確固たる焦点を当て続けることが、単なる米国の執着や米国の地政学的利益の隠れ蓑ではなく、地球規模の懸念事項であることを示すために協力できる。彼らは、中国との協力を良好に進めている国でさえ、中国国内のますます残忍な弾圧に目をつぶるつもりはないことを示すことができる。このようにして、彼らは民主主義と人権のアジェンダを米中対立から切り離すことができるかもしれない。

アジアとヨーロッパの民主主義国は、サミットプロセスを利用して、米国がうまく対応できない、民主主義の名の下に行われる軍事介入という厄介な問題に取り組むことができる。彼らは共同で、民主主義支援のための「害を与えない(Do-No-Harm)」アプローチと、軍事介入が将来再び民主主義を損なわないようにするための原則のセットを作成できる。各国は、最初のサミットの準備を支配した国内中心のコミットメントと同様に、これに署名する義務を負うべきである。将来の効果的な民主主義支援は、権威主義者に対抗するだけでなく、民主主義国が民主主義の大義を損なうような行動をとり続けないようにすることも重要である。

ヨーロッパとアジアの民主主義国はまた、より具体的なテーマに関する取り組みを共同で主導することもできる。その一つが制裁である。両地域とも、米国の制裁(特に域外適用措置)は過度に強引で逆効果だと感じている傾向がある。彼らは、民主主義と人権への圧力が強力でありながら、米国の措置よりも敏感なものとなるように、制裁使用のためのニュアンスのあるテンプレートに関する作業を調整できるだろう。これは、アジアの民主主義国がこれまでヨーロッパの民主主義国よりも制裁の使用に消極的であったことを考えると、ある程度の妥協点を見つけることも含まれるだろう。

調整が求められるもう一つのテーマは、民主主義資金調達メカニズムを再考する必要性である。これは、アジアとヨーロッパのアプローチがある程度の親和性を持つ別の分野である。彼らは、国連民主主義基金(UN Democracy Fund)をより注目され、活動的なものにするために協力できる。両地域とも、伝統的に米国の政治家よりも、さまざまな民主主義の革新や実践に対してよりオープンであり、これはサミットプロセスにおける何らかのヨーロッパ・アジア「新たな民主主義アクター」イニシアチブを通じて探求できるだろう。両地域は、民主主義的エンパワーメントの手段として、デジタル活動プロジェクトに資金を提供する方法を主導できるだろう。また、両地域とも、市民社会アクターをサミットプロセスにさらに完全に引き込むために協力できる。例えば、CSOに、各国がサミットで行った改革へのコミットメントにどれだけ応えているかの独立した評価を提供するよう依頼し、次のサミットへの招待者リストが再び米国によって一方的に作成されないようにすることができる。

要するに、両地域の民主主義国は、米国から負担を軽減し、新たなグローバルサミットプロセスに対する実質的な影響力を持つ国家の数を増やすために、互いに協力して貢献できることがたくさんある。非常に一般的な意味で、両国は互いに助け合うことができる。ヨーロッパの民主主義国は、このプロセスが中国に対する米国の単独の攻撃ではないことを示すことで、サミットプロセスへのアジアの関与をさらに活性化するかもしれない。その見返りとして、アジアの民主主義国は、民主主義支援が西欧中心ではないことを示すことで、ヨーロッパの民主主義政策を再活性化するのを助けることができる。一つの非常に具体的な提案として、彼らは互いにプロセスを運営することを支援し、おそらくヨーロッパの国家が次にアジアの国家が交代で主導権を握るということも考えられる。■


[1] Feldstein, Steven. 2021. “The Future of Biden’s Democracy Agenda” Persuasion, December 11. https://www.persuasion.community/p/the-future-of-bidens-diocracy-agenda?r=f0zo&utm_campaign=post&utm_medium=web

[2] Yeo, Andrew. 2021. “Will Asia buy into the Summit for Diocracy” Summit for Diocracy, December 1. https://summit4diocracy.org/will-asia-buy-into-the-summit-for-diocracy/

[3] Freedom House. 2021. “Countries and Territories” Freedom House. https://freedomhouse.org/countries/freedom-world/scores


Richard Youngs is a Senior Fellow in the Democracy, Conflict, and Governance Program, based at Carnegie Europe. He is the author of 15 books on different issues related to EU foreign policy and international democracy. Youngs is also a professor of international relations at the University of Warwick. Prior to joining Carnegie in July 2013, he was the director of the European think tank FRIDE. He has held positions in the UK Foreign and Commonwealth Office and as an EU Marie Curie fellow. He was a senior fellow at the Transatlantic Academy in Washington, D.C., from 2012 to 2013.


■ Typeset by Jinkyung Baek Director of the Research Department

    For inquiries: 02 2277 1683 (ext. 209) | j.baek@eai.or.kr

添付ファイル

  • [ADRN]AsiaEuropeandglobaldemocracy_RichardYoungs.pdf

*この本文は韓国語で書かれた原文を AI で翻訳したものです。一部の翻訳やニュアンスに誤りがある場合があります。

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