【NSPレポート46】危機後の世界貿易構造の変化
要旨
2008年の世界金融危機は東アジアの貿易に大きな変化をもたらした。その変化は二つの側面から見ることができる。第一に、中国を中心とした生産ネットワークに基づく東アジア経済のネットワーク的特徴が強化されている。しかし、中国との非対称的な相互依存は、日本と韓国において経済的従属の可能性についての懸念を引き起こしている。第二に、米国の積極的な攻勢である。貿易に関して世界的な多国間アプローチを追求してきた米国は、テロとの戦いに没頭していたため、東アジアにおけるこの経済力のシフトに比較的注意を払っていなかった。それにもかかわらず、米国主導の世界的多国間貿易秩序が行き詰まった状況において、台頭する中国から生じる影響力の増大に対抗するために、複雑な戦略を動員している。このような米国の地域的アーキテクチャ開発への取り組みは、この文脈で理解することができる。
中国が増大する市場での力を用いて主要国を選定し、個別の自由貿易協定(FTA)を求める手法とは異なり、米国の戦略はネットワーク的である。米国は環太平洋パートナーシップ(TPP)のような柔軟なFTAネットワークを推進している。TPPは4つの小国からなるミニFTAに過ぎないが、米国はこの組織に積極的に参加し、国益を反映するプラットフォームを設計する戦略を実行している。オーストラリアとベトナムはすでに組み込まれており、その設計に影響を与えようとしている。そして今、日本も加盟の準備を進めている。米国主導の構想が中国主導の貿易秩序に対して示すことができる影響力は、両国が地域の関係者に対してどのような「アーキテクチャ能力」を発揮できるかにかかっている。
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*この本文は英語で書かれた原文を AI で翻訳したものです。一部の翻訳やニュアンスに誤りがある場合があります。